僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

さわやか心景

飲酒歴40年、断酒歴6年と7か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、本音だったようです・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

 

昨日、ここ何年か、ホストとして運営にかかわってきたジャム・セッションに、

ピリオドを打ったことを報告しました。

僕のワンノートサンバ (hatenablog.com)

以前の僕であれば、おそらく自分で納得して決めたこととはいえ、

割としつこく、いつまでもぐちぐちと引きずっていたと思います。

しかし今回は、非常にすっきりしています。

ほとんど後悔する気もちもなく、今日は朝から、さわやかな気分で過ごせました。

 

おそらく、音楽に関する不満に対して、

ストレートに自分の心情に向き合い、

そして自らの心情に一番素直な形で行動できたことに対して、

それも音楽の不満は音楽に対する態度としてあらわすことができたことに対して、

ある意味で安心できたんだと思います。

 

べたな表現ですが、

ウユニ塩湖の湖面のような、透明で平穏な気もちになれました。

時には、大人の心遣い、あるいは世間体を気にする忖度は、

堂々と無視してもよいようです。

 

今日は久しぶりに大学での業務でした。

後期に向けて、前期の成績が思わしくなかった学生を呼び出しての、履修相談です。

これ、精神的にかなりきつい、業務なんですよ。

学修に正面から取り組むことのできない学生の本音を引き出し、

何とかやる気を盛り上げてもらい、

そして建設的な解決策を共に探る。

 

精神的に問題を抱えてしまった学生は、面談中に泣き出してしまうこともあります。

かと思えば、最初から不貞腐れた表情で現れる学生もいます。

私立大学にとって学生のドロップアウトは、法人としての収入減に直結します。

なだめ、励まし、そして時に叱りながら、学生の学習意欲を盛り上げる。

数人の学生の相談に乗っただけですが、

くたくたになりました。

 

でも今日の僕は、そんな中でも気もちが落ち着いていました。

無神経に無邪気に行動することは、あまり褒められたことではないと思います。

でも、本当に自分にとって大事なことのためには、

極限の自己チューを押し通してよいこと、あるいはそうすべきであることを知りました。