僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

初めてのコラボレーション with 即興演劇集団

飲酒歴40年、断酒歴6年と8カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、今日も初体験・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

本日も昨日と同じジャズ・フェスティバルに出演してまいりました。

昨日はほとんど遅刻状態ので、たどり着きましたので、

今日は十分すぎるほどの余裕を見て出かけました。

さすがに今日は、バンドの集合時間の1時間半前には、現地入りできました。

そこで会場周りを少し散策しました。

 

今回の会場は八日市、大凧で有名な街です。

僕は以前に、この街にある太郎坊という通称で知られている神社を訪れたことがありましたが、

やっぱ現場に行かんと - 僕のワンノートサンバ (hatenablog.com)

実際に街の中心をうろつくのは、今日が初めてです。

 

八日市は「ガチャコン」の愛称で知られている、近江鉄道の駅がありますが、

まずはその駅に行ってみました。

 

待合室のような場所に駅ピアノが置いてありました。

そしてどうやらそのスペースでは、今回のジャズフェスに合わせて、

東京からやってきた演劇集団が、即興演劇のパフォーマンスを行うようです。

準備していた演劇集団のメンバーにピアノを弾いていいか尋ねたところ、

彼らの公演まではまだ時間があるということで、お許しをいただきました。

 

ジャズやポップスを何曲か弾き語りをしました。

動画撮影をする方やリクエストをくださる方も現れ、

我ながら、いい感じで場に溶け込めたかなと思っていると、

演劇集団のメンバーから、

今日、5回、予定している彼らの即興演劇の3時半からの最終公演で共演しないかという誘いを受けました。



僕の今日の演奏時間は、1時からですので、

彼らからのお誘いには楽勝で答えることができます。

もちろん、よろしくとお願いし、その場を離れました。

 

今日のバンドでの演奏を終え、演劇集団の持ち場に戻ったところ、

ちょうど彼らの4回目のパフォーマンスの最中でした。

一人のメンバーがナレーター役を務め、

ナレーター役が即興演劇のタイトルと他の登場人物の設定を決める形で、

彼らの即興演劇は展開していました。

 

純粋に観客として彼らの公演を楽しんだ僕は、笑いっぱなしでした。

打ち合わせなしに芝居が進んでいきますので、

劇の進行とともに設定の破綻が頻繁に現われ、

それを無理に辻褄をあわせようとすることから、

とんでもないミスマッチのセリフが頻出します。

設定の破綻をさらにナレーターが拡大していく中で、

セリフの不条理はさらに暴走を続けます。

ホンマに笑いが止まりませんでした。

 

僕とのコラボの前に、少しだけ軽い打ち合わせをしましたが、

僕そこで、既成の音楽を鳴らすのではなく、

4人のパフォーマーの動きを見ながら、

そこに対して、伴奏音楽というよりも、

ほとんどノイズといってもよいような音を前面に出すことを承知してもらいました。

 

本番では、雰囲気にマッチするような音風景を実現するために、

割とイメージを組み立てやすい音進行を響かせてみたり、

現代音楽のような、効果音の代わりになるような奇抜な音響も慣らしてみました。

 

全くの初めての試みでしたが、お客さんにも共演者にも喜んでもらえるような、

奇妙な音空間を実現できました。

ジャズの醍醐味は、即興演奏にあるのですが、

今日の即興演劇とのコラボレーションは、まさにジャズそのものでした。

 

終わってから彼らと連絡先を交換しました。

今後、共演の機会があるかどうかは分かりませんが、

今回のジャズフェスへの参加、

バンドとしての2回の出演よりも、

この演劇集団との共演の方が、はるかに重要な体験として残りそうです。

 

もしかすると今日の共演の様子は、彼らの YouTube チャンネルにアップロードされるかもしれません。

確認でき次第、また貼り付けようと思います。

レベル63のやり直し人生、そのはしゃぐ一端をご確認くださればと思います。

 

今日もええ感じに疲れました。