僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

体に入れるもの2題

飲酒歴40年、断酒歴6年と8カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、光合成のできない僕たち・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日はどうでもいい小ネタと、

少し考えてみたい深ネタ?の2題です。

 

どうでもいい小ネタ。

今朝、プラス800グラムでした。

何がかといいますと、今朝の僕の体重です。

昨日の朝が63.1キログラム、そして今朝が63.9キログラム、

一晩で800グラム、増やしてしまいました。

 

原因ははっきりしています。

昨日、セッションのため、えっちらおっちら、奈良まで行ってきたことは報告しました。

セッションが4時間、前後のドライブが、多分、合計で4時間以上。

楽しかったのですが、かなり体力を消耗したのも事実でした。

 

セッションを終了したのが、午後6時、

その時点ではそれほどお腹が空いていなかったので、

まずは大津に向けて運転を始めました。

 

そして1時間半ほど経過し、山科あたりに到達したころ、

ちょうどいい、お腹具合になりましたので、

とんかつの松乃屋で夕食をとることにしました。

 

久々の松乃屋、とんかつとご飯をしっかりと頂きました。

美味しかったです。

でもこれが禁断の味覚でした。

明らかにいつもより食べ過ぎました。

ハイ、その結果のプラス800グラムだったわけです。

チャンチャン。

 

続きまして、少し掘り下げてみたいネタですが、

夕方のテレビの情報番組の中で、

最近のホテル事情についての紹介がありました。

そして部屋の中のルーム・バーのドリンクが飲み放題というサービスが紹介されていました。

京都の高瀬川沿いの町家を改造したホテルでは、

飲みホのアルコールを飲みながら、

高瀬川に面した縁側でのんびり過ごしたい、てなことをレポートしていました。

 

 

ここでふと、かつての己を振り返りました。

飲酒者であったころの僕は、

部屋のお酒をどんだけ飲んでもいいよと言われたら、

どんな行動に走っていただろうかと考えてみました。

 

最初の1,2本、あるいは1,2缶くらいは、

川のせせらぎを聴きながら、静かに楽しんでいたかもしれませんが、

そのうち、単なるアルコール濾過装置と化し、

ただただ飲み続け、そして気絶状態で寝落ちし、

翌朝はお約束の重たい頭で不快な朝を迎えていたであろうことは、

火を見るよりも明らかです。

 

そう、僕たち、アルコール使用障害者は、

飲料としての酒を楽しむことはしないのです。

しないというか、できなくなっていたのですね。

アルコール使用障害当事者にとって酒は、

嗜好品ではなく、ホンマに危険なだけの薬物でしかないのです。

 

一体、僕たちの人生のどの段階で、

酒は嗜好品から危険薬物に変わったのでしょうか。

 

これは案外、難問だと思います。

僕たちも最初の飲酒体験から使用障害当事者になったわけではないでしょう。

一体、いつ僕たちは、危険な一線を越えてしまったんでしょうか。

さらに言えば、僕たちに一線を越えないという選択肢はあったのでしょうか。

 

僕はあまりに若いころに一線を越えてしまったような気がしていますので、

最初から越えていたような感じもしないではありません。

でもそうすると、先天性のアルコール使用障害?

なんぼ何でも、それはないっすよね。

 

嗜好品と薬物の境界、いつ酒は危険な薬物に化けるのか、

今後もおりにふれて考えてみたいと思います。