僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

今日も出会いが

飲酒歴40年、断酒歴6年と9カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、生きていればこそ・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日の午前中は、1カ月に1度のクソおやじの定期通院の日でした。

前回の定期通院の際は、くそジジィが約束を忘れていたせいで、

すべての予定が後ろにずれ込み、

出演するジャズフェスの本番ぎりぎりに会場に滑り込むというひどい目に会いました。

今回は、迎えに行く1時間前にはおやじがお世話になっている施設のスタッフに連絡し、

無事、通院の送迎ができました。

 

僕がおやじの通院に付き合っているのは、

何も運転手としてではありません。

あやつはお医者さんから眠剤を処方してもらうのですが、

何回かここでもご報告していますように、

あのくそジジィ、眠剤使用障害に陥ってまして、

ほっとくと眠剤の過剰摂取に走り、

そして僕も含めた周囲に大迷惑をかける異常行動を起こしてしまいます。

そこで僕が、薬局から受け取った眠剤を、親父がお世話になっている施設のスタッフに手渡しし、

過剰摂取を起こさないようにするためです。

 

おやじを施設に送った際、施設長が対応してくださいました。

そして施設長からもう一つのおやじのメンドクサイ行動障害に対しても、

適切な対応をしていただいたことを報告していただき、

安心いたしました。

 

実はクソおやじ、やたらめったら金に対する執着心が強いのです。

現在の施設にお世話になってからも、

何冊とかもっている預金通帳が誰かに盗られたと、何度も大騒ぎしています。

もちろん、誰もおやじの部屋に入ってはいません。

本人が部屋のどこかにほいっと置いたまま忘れてしまい、

無くなった、盗られただのと大騒ぎをします。

 

一月ほど前にも同じことが起き、

通帳の再発行のために銀行に付き合ってくれと言われましたが、

あまりにもあほらしいので、無視していました。

 

施設長は認知症の疑いのある高齢者が被害妄想的な行動に走ることをさすがによくご存じのようで、

おやじから通帳が無くなった、盗られたという相談を受けた時、

おやじの通帳をすべて預かり管理する処置をとってくれたようです。

 

いやぁ、ホンマに助かりますわ。

詳細は控えますが、あのくそジジィの自分の通帳に対する執着には、

ホンマに何度となく、辟易とさせられました。

僕が預かっていたこともあるのですが、

必ず、返せ、戻せとしつこく要求するようになります。

ちょっと違うかもしれませんが、やっぱもちはもち屋です。

 

さて、おやじをしっかりと施設まで送り戻した後、

宇治市まで出かけました。

本日、宇治市にある、ピアノの置いてあるレストランが、オープン・ピアノ、

つまりお客さんに自由にピアノを弾いてもらうというイベントを行うということで、

参加してまいりました。

 

人前でピアノを弾きたがる多くのアマチュア・ミュージシャンでごった返しているかと思いきや、

僕以外には、お一組のフォークデュオだけ、

あとは、こどもにピアノのレッスンに通わせているヤングお母さんたちがこどもとともに来店し、

こどもに今、練習中の曲を弾かせるという、

のんびりとしたイベントでした。

 

お越しになっていたフォークデュオ、

72歳の男性と、それなりのお歳の女性の二人組でした。

お互いの演奏を楽しみながら、

音楽談義にも花が咲きました。

 

お二人とも演奏技術の面では、明らかにアマチュアのレベルで楽しんでらっしゃいます。

お好きな曲を耳コピし、一生懸命、再現演奏されています。

ただお二人とも基本的な歌唱力をお持ちなので、

安心して聴いてられました。

機会を探して、今後、共演することを約束しました。

 

いつも同じ感想に落ち着きますが、

やはり死ななくてよかった。

死なずに音楽の中に生きることの楽しさを見つけることができ、

そして音楽を通じて多くの出会いに恵まれている僕は、

ホンマに罰当たりなくらい、果報者です。

次は僕がホストを務めるセッションでご一緒することになれそうです。

 

今日、訪れたわけではありませんが、写真は宇治の鳳凰堂でした。