僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

今日の発見というか収穫

飲酒歴40年、断酒歴6年と9カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル63。

本日もリスボンの、今日も自己チュウ話題・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日も音楽ネタです。

結構、マジネタかもしれません。

 

いつも報告していますが、

音楽修行、いつまでたっても一進一退、

三歩進んで二歩下がったり四歩下がったり。

 

多分、トータルで見れば、でんでん虫やナメクジちゃんくらいのペースで、

進歩しているとは思います、ハイ。

 

ちなみにどうでもいいことですが、

僕はこどものころからでんでん虫が苦手です。

他の貝類はどうもないのですが、

それからナメクジも特にどうとも思わないのですが、

何故か、でんでん虫は怖いというかキショいというか、ダメです。

 

話を戻しまして、

この頃、ピアノの速弾きができません。

というか、正直に言うと、

メロディーを確実に弾きこなすために、

意味のない速弾きフレーズ、

表面的なテクだけをひけらかすための速弾きフレーズを封印しています。

 

マチュア・ジャズメンの中には、

速弾きこそジャズの神髄、速弾きこそ生きがいみたいな連中も結構いますが、

僕はそんな連中とは一線を画します。

そして一音、一音、確実にピアノに歌わせることを心掛け、無意味な速弾きを避けています。

 

今朝の練習の際、ジャズ・スタンダードの中では、

速いビートで演奏されることが圧倒的に多い、チェロキーという曲に取り組みました。

殆どのジャズマンが、♩=320 くらいの超高速テンポで演奏するのですが、

僕はあえて、♩=180 くらいの、元気はあるけど急ぎ過ぎていないテンポで練習しています。

この曲、メロディーはシンプルなのですが、コード進行がなかなか魅力的で、

ゆっくりとしたテンポで演奏しても、十分に音楽的な魅力にあふれています。

 

左手でベースラインを軽く刻みながら、

右手で落ち着きながらも軽快にアドリブラインを紡ぎ出していきます。

そして今日、いわゆるオフ・ビート、後打ちといわれるリズム感覚を、

意識的に取り入れてみました。

 

オフ・ビート、ジャズのリズム構造の基本中の基本なのですが、

あまりにもシンプル過ぎて、逆にその真の姿はかえってつかみにくい奥義の一つです。

 

でも今朝の練習で、オフ・ビートのもたらしてくれる本当のビート感覚の一端がつかめました。

もちろん、これでジャズのビートの真髄をつかんだなんて思いあがるつもりはありません。

でも本当の表現の秘密なんて言うのは、

ムチャクチャ、シンプルな原理の中に隠されていることを垣間見ました。

複雑なこと、ややこしいことをすればエェっちゅうもんでもないようです。

 

断酒人生、120年、まだまだ青春真っただ中です。