僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

大変な年、3Cの決意も新たに

飲酒歴40年、断酒歴6年と11か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、特に特別なこともなく・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

2023年が明けました。

だからと言ってどうということはありません。

いつもに増して静かな冬の休日です。

 

年末から、朝日新聞記者の牧野愛博氏が書いた、

金正恩と金予正」(文春新書)を読んでいます。

 

 

僕は生まれたときに北朝鮮籍であったことや、

まかり間違っていれば、1960年代に帰国事業で北朝鮮に渡り、

かの地で不遇な死を遂げていた可能性もあったことから、

主にはネットを通じてですが、北朝鮮情報に触れるようにしています。

特に、デイリーNKジャパン編集長の、高英起氏の情報は必ずチェックするようにしています。

 

今、読んでいる牧野氏の著書の中で、少しばかり衝撃的な記述にふれました。

僕たちは、北朝鮮を世界でも稀な、世襲独裁国家と認識しています。

そしてその認識はそれほど間違ってはいないと思います。

しかしこの3代に渡る暴政の世襲、牧野氏によれば、連続的なものではないようです。

初代の独裁者、キム・イルソン(これは偽名で、本名はキム・ソンジュ、金聖柱です)は、

現在の独裁者、キム・ジョンウンの存在を知らなかったというのです。

 

ジョンウンの父、先代の暴君、ジョンイル(正日)は、

ソンジュの実の息子であり、そしてジョンウンもジョンイルの息子ですから、

ジョンウンはソンジュの孫です。

ただし、ジョンウンの母親、コ・ヨンヒ(高容姫)は、ジョンイルの正妻ではなく、

しかも元在日という、北朝鮮社会では敵対階層に分類される出身です。

従って、ジョンイルは、あまりにも暴君であった父、ソンジュに対して、

ヨンヒとそのこどもたちの存在について明かすことができなかったらしい。

 

牧野氏のこの記述は、恐らく間違いはないと思いますが、

しかし何分にも極端な情報鎖国を続けている国の話ですので、

完全に裏付けのとれた定着情報とは言えません。

 

恐らく、これだけ情報網の発達した社会、そして世界でも、

いやむしろ、情報が飛び交う社会だからこそかもしれませんが、

情報の取り入れ口を狭く閉ざしてしまうことは、命取りになりかねないでしょう。

 

ネット情報の危うさについては、僕たちは若者たちに口を酸っぱくして伝えています。

もちろん、紙媒体情報であれば信頼できるというモノでもありません。

僕たちがとるべき戦略は、

様ざまな情報にアクセスしつつ、

それらの情報のマトリックスについての不断の改定作業を怠ることなく、

最終的には、自らの判断を責任をもって下すべきことでしょう。

 

今、多くの暴君たちが、危うい国家運営を続けています。

この国のリーダーたちには、責任感と胆力、そして知的能力が圧倒的に欠けていますので、

僕たちは、この危うい国際情勢の中で、

最終的には自分たちの身を自分たちで守ることしかできません。

 

やはり僕たち断酒者は、断酒ライフを断固として継続し、

断固として3C(クール、クリアー、クレバー)な脳みそを堅持しなければなりません。