僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

不良老人としての義務?

飲酒歴40年、断酒歴7年、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、ホンマに不良です・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日も少しばかり面倒な一日でした。

 

昨日、勃発した、給湯および水道管のトラブル、

今朝、早速いくつかの業者に連絡を取りましたが、

やはり一昨日からの大寒波のため、各地で水道トラブルが頻発しているようで、

ようやっと連絡のつながった業者も、実際に作業にかかれるのは夕刻ということになりました。

こちらは、とりあえずの応急処置は完了しましたので、

とりあえず、今日は3日ぶりに入浴できそうです。

 

そして今日は教授会の開催日ということで、大学に出勤しましたが、

まずカローラ・フィールダー君の6カ月点検というやつのために、

車をディーラーに預けました。

 

教授会はあっさりと1時間もかからず終了、

せっかく大学に来たので、いくつかの書類を作成した後、

今日の一番大事な業務に取り掛かりました。

 

実は業務という言い方はふさわしくないかもしれません。

1週間ほど前に一人の学生から、

僕が授業の中で言った一言がどうしても気になり、

詳しく話を聞きたいということでしたので、

彼と研究室で面談をすることにしました。

 

僕の授業内で放った一言とは、次のような挑発でした。

「君たちの世代は大事なことを学ばなくなった。その結果、この国はどんどんダメになる。でも君たちが学ばなくなったのは、僕たち大人世代の責任だ。」

 

若者たちを挑発すると同時に、大人、つまり社会の責任についても、

かなりきつめにディスった僕の一言、

若者たちの気もちを刺激したようで、

メールをくれた彼も含めて、6人の学生が訪ねてきました。

 

僕の研究室では手狭なので、彼らの実習室に場所を移し、

単位にも成績にもならないスペシャルゼミを行いました。

 

僕は基本的には、

大学も含めて現在の教育の目標が、

目先の問題解決に軸足を置いた近視眼的な知識の偏重に陥っていることについて、

語りかけました。

 

さらに現在の日本社会が追い込まれている閉塞感も、

大人の大部分が昭和の高度経済成長期のサクセスストーリーの闇に対して、

未だ無自覚であることが原因の一部であることについても、伝えました。

 

シラバス(授業計画書)にも載せることのない、

自主的な場であればこそ可能な、過激な語り掛けをぶつけました。

 

今日、集まってくれた学生たちは、いくつかの授業を通して、

この不良ジィサンの言動に関心をもっている若者たちです。

そのためもあり、僕のアジテーションに興味津々で耳を傾けてくれました。

 

話は LGBTQ に対する日本の社会の後進性にも及びましたが、

僕が大学という場所でやりたかったのは、

こんな自主的な討論であり、勉強会です。

僕が学生のころは、

助手の若い先生や大学院の先輩たちと、

時にはよからぬ薬物も摂取しながら熱く語り合いました。

その遠慮のないぶつかり合いの中で、僕の知性と感性は鍛えられていきました。

 

今日、ともに語り合った諸君と学内で付き合うのも、

後、1年と少し。

僕は僕の青臭さを、大事に、そして大胆に保持していきます。