飲酒歴40年、断酒歴7年、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。
本日もリスボンの、多角的に考えましょう・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。
ちょっとした時事ネタでもあり、
研究者(賞味期間切れ間近!)としても見逃せない事案です。
何かというと、
スシローなどの回転ずしチェーン店などで起こった、
常識はずれないたずら行為の動画投稿です。
特にスシローの岐阜県内の店舗の件では、
当事者が未成年らしいことや、
本人と保護者による謝罪があったことなども含めて、
論点が多岐にわたり始めています。
社会的な問題について、その本質について様ざまな観点から検討がなされることは、
社会正義の観点からも学術的な観点からも望ましいことです。
僕にとってこの案件は、
スマホをはじめとする情報機器と、
その社会的な活用の仕方に関する深刻な問題提起になり得ると考えています。
この許しがたきおふざけ動画を撮影し、投稿してしまった少年(たち?)には、
ここまで問題が社会化する可能性について予見する知性は、
ほぼ、なかったといっていいでしょう。
おふざけの度があまりにすぎてしまった、ホンマのバカ者どもです。
しかしバカ者になる可能性を秘めた若者たちに対して、
利便性というアドバンテージだけで人間失格入門誘導機器を与えてしまったこと、
そんな危険な犯罪的行為を平気で推進してきた社会の責任はどうなのでしょうか。
やはり情報機器やそれらによって構成されたネットワーク環境は、
人を殴ったら、殴られた方も痛みを感じるし、殴った方も痛い、
人を罵ったら、罵られた方は、心に痛みを感じてしまう、
そんな当たり前の身体感覚を無視します。
生き物としての人間は、理性と感性、
それも身体的な痛みをも予見できる感性をもって行動しているはずです。
デジタル・テクノロジーは、そのような泥臭い身体感覚性を無視してしまう可能性が高い。
僕は今回の件については、やはり行き過ぎた技術環境への過信が根本にあると思っています。
冷静に、そして同時に真剣な危機意識を忘れずに、事態の推移を観察し、
そして考察を深めていきたいと思っています。