僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

日本共産党もダメみたい

飲酒歴40年、断酒歴7年、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、ホンマは話題にはしたくない・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

60年以上の朝日っ子である僕は、

多分、左寄りです。

右か左かという選択をした覚えはないのですが、

日本や世界の将来、

僕や僕の近くにいる人たちの未来のことを真剣に考え続けてきた結果、

いわゆる保守勢力と呼ばれる人びととは異なる考え方、感じ方をするようになりました。

そのような志向性や感性を左寄りであるというのであれば、

僕は左寄りでしょう。

 

日本に帰化して以来、

投票権を駆使できるすべての選挙において、投票を欠かしたことはありません。

それらの投票行動の中でも、

支持する政党名を明記する必要があるときは、

日本共産党に投票してきました。

政治や社会のその時々の問題に対して、

もっとも常識的な主張を展開していたのが日本共産党だったからです。

 

僕は共産主義者ではありません。

社会主義から共産主義を目指したほとんどの国家が、

悲惨な独裁社会になっている事実についても、重く受けて止めています。

ですから日本共産党に投票してきた僕は、

決して日本共産党のすべてに賛同していたわけではありません。

日本の政党の中で最もまともな政党だったと思えたから、支持してきました。

 

しかし今回は考え方や感じ方を変えざるを得ないようです。

日本共産党は、

党員にしてジャーナリストである松竹氏に対して、除名処分を行うそうです。

 

松竹氏は、志位委員長が22年にわたって党の指導者の地位にあることに対して、

問題提起を起こしました。

確かに松竹氏は、共産党内部からの改革発言としてではなく、

ジャーナリストとしての職能を活かし、外部のメディアを活用しました。

どうやらそのことが、日本共産党の綱領のようなものにおいて、

許されざる分派活動とみなされたようです。

 

とても残念なのですが、この日本共産党の論理を突き詰めていくと、

世界中の社会主義を標榜する独裁国家の中枢部でしか通用しない論理構造に発展してしまいます。

今回のような事態が、例えば何らかの事件性を帯びるようになると、

いわゆる粛清という事態になるんでしょうね。

 

日本共産党の指導部には、明らかに誤謬に満ちたエリート主義がはびこっているようです。

エリートが市民に対する尊敬の念を失ったときに、独裁への路という悲喜劇が始まります。

僕は、もう日本共産党に投票することはありません。

 

この国で、市井の民の声を国家中枢に届けるためには、どうしたらよいのでしょうか。

 

すみません、話が暗すぎました。

付け足しで、しかもあまりにも個人的な話ですが、少しは楽しい?話題も。

 

昨日、購入したベートーヴェンピアノソナタ全曲 CD 10枚組ですが、

非常に丁寧な演奏で、とても気に入りました。

まだ CD 2枚分しか聴けていませんが、

外連味のない落ち着いたテンポ設定で、

曲の構成感をしっかりと描き出しています。

720円で、至高の音世界に遊んでいます。