僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

やっぱこの国はダメです

飲酒歴40年、断酒歴7年と2カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、絶対におかしい・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

黒人伝統の髪形で卒業式隔離 「教育的配慮足りず」 兵庫県教委 (msn.com)

 

いきなり貼り付けます。

記事は、兵庫県の県立高校で、黒人男性と日本人女性の間に生まれたハーフの男子高校生が、

髪型ゆえに卒業式への通常の方法での出席が制限され、

しかも名前を呼ばれたときに返事をしないように指導された件について報告しています。

 

兵庫県教育委員会は、

高校側の名前を呼ばれても返事をしないようにという指導に問題があったとしていますが、

髪型ゆえに出席の方法に制限を加えたことについては、触れていません。

 

髪型に関してこの高校生は、恐らく父親の遺伝影響が強かったのでしょう、

自然なままだといわゆるアフロ風になってしまうようで、

卒業式前になされた、耳が出るような髪型にするようにという指導を受けて、

かなり手の込んだ編み込みヘヤースタイルに整えて出席しようとしました。

しかもこの髪型は、彼の父親たちにとっては、儀礼にふさわしい正式の様式なんだそうです。

 

コーンローと呼ばれる髪の編み込みだそうです。

 

ところが高校側は、この彼(あるいは彼ら)の努力に込められた意味や誠意を理解せず、

高校生らしくない髪型であると判断し、

卒業生の席に座らせず、別席に隔離し、

そして名前を呼ばれても返事をしないように指示したとのことです。

 

これは、どこをどうひねり回して解釈したとしても、明らかな人権侵害です。

返事をするなという指導は、完全に宇宙レベルの人権侵害ですが、

そもそも、彼の正装ともいうべき髪型に対して何らの思慮も払わなかったという時点で、

倫理的にも道徳的にも、社会的にもアウトです。

 

またこの国は、世界の嘲笑の対象となるヤラカシを犯しました。

しかもヤラカシたのは、教育者たちです。

現場の教育者たちの思慮不足はどうしようもありませんが、

そのあとの兵庫県教育委員会の説明もおかしい。

そもそも、彼を髪型ゆえに別席に隔離した時点で、

卒業式に出席したい彼の人権を踏みにじったばかりか、

彼と彼の父親たちの文化に対しても、理解しないという最大の無礼を働いています。

 

自分たちの基準でしか物事が判断できない、

これを島国根性といいますが、

この国の正体は、

社会的に指導的な立場にある人たちが率先して島国根性を発揮しまくっている点に、

如実に表れています。

 

日本が島国であることは地理的な意味では仕方がないとしても、

かつてこの国は、欧米に追い付き追い越せとばかりに、

世界から吸収できるものはすべて貪欲に吸収してきました。

 

それが今では、何を勘違いしているのか、

世界から嘲笑される精神状態を自らの誇りと誤解し、

ありとあらゆる分野でその国際的な地位を下げることに夢中になっています。

 

自分たちの文化に誇りをもつことは、当然です。

従って当然のことながら、他者の文化に対しても敬意を払うべきです。

ところがこの国のいい歳こいた大人どもは、この当たり前ができない。

そのうち、北朝鮮以下になるぞ、マジで。