飲酒歴40年、断酒歴8年と11カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル66。
本日もリスボンの、分岐点かも・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。
1月6日、僕には関係ないけれど、仕事始めってやつですよね。
昨年まで勤めていた大学の学生たちとつながっている SNS を覗いてみると、
課題の提出に追っかけられている若者たちのあがきがリアルに現われています。
僕の方も、昨晩の仕事始めに続きまして、
明日からリハーサルやレッスンも含めると、10日間、連続で演奏活動が組まれています。
そんなに詰め込んだ覚えはないんですが、いつの間にか増えていました。
さてこのブログでも普段から僕は、ジャズ・ピアニスト、ヴォーカリストと名乗っています。
しかし実際には、ポップス関係の演奏の機会の方が多いです。
昨年の今くらいから、以前にも紹介した、
アンディというヴォーカリストから演奏の依頼を受けることが増えてきました。
大学でマーケッティングも教えているこのアンディというヴォーカリスト、
ポップスの世界で、プロとアマチュアの演奏を通しての新しい交流の場を探ろうとしています。
僕も彼の彼のその狙いには興味を感じ、謝金は決して十分ではないですが、
アンディの仕事に付き合ってきました。
ただ最近、アンディのやりたいことが見えにくくなってきました。
新しいポップスのライブの可能性を探ろうとしていたように思われていたのですが、
この頃、プロのバックバンドのような企画を持ち込むことが増えてきています。
曲を完全にコピーし、発売音源と寸分違わぬ演奏を要求するようになってきたような感じです。
このような仕事は、勉強にはなりますが、
音楽表現としてのクリエイティブさは、ほとんどありません。
僕が音楽活動の母胎としてきた音楽としてのジャズは、
ミュージシャン同士ができる限り少ない要素だけを共有し、
その場で即興を中心に音楽を作り上げていくことに表現の中心核があります。
完コピによるポップスのバックバンドとは、いわば真逆の演奏行為です。
もしかすると、少し演奏活動の方向性を見直す時期に来ているかもしれません。
僕はポップスというジャンルや、ポップスを愛するミュージシャンたちが嫌な訳ではありません。
ポップスとジャズの新しい結びつきを探りたいと思っています。
でも最近のアンディはプロごっこを目指しているような気がします。
ですので今の僕としては、ポップスから足を洗うのではなく、
プロ宣言2年目の活動として、
もっと僕自身の考えを表に出してやっていく時期に来ているだろうなと考えています。
今日はプロもどき仕事のための楽譜づくりに追われてしまったため、
一層、そんな感想を強くしました。