僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

飲酒⚪︎⚪︎

強制入院から丸7ヶ月を過ぎました。
アル症と肝硬変とお友達、元気な病人、リスボン、57歳。

本日も、リスボンの、ワガママ・ノープラン・ブログ、ご訪問、ありがとうございます。


昨日、湖西地域の古くからの湖水浴場、近江舞子で、24歳の若者が溺死しました。

詳しいことは知りませんが、大阪で働く美容師さんとのこと、
おそらく友人たちとBBQを楽しみながら湖水浴を楽しんでいたことと思われます。

僕はたまたま、消防隊が捜査のため現場に到着した頃に、近くをサイクリングしていました。
上空を捜索用のヘリコプターが飛び、屈強な体つきの救助隊員たちが、水着の若者たちで賑わう浜辺を行き来する、少し騒然とした雰囲気を目にしました。
昨日の琵琶湖、湖水浴や浜辺でのBBQにはもってこいの良い天気でした。
風もあまりなく、水面もいつも以上に静かだったように思います。

では24歳の彼は、なぜそのような静かな琵琶湖で溺死したのでしょうか。
昨日の騒ぎが死亡事故であったことを知ったのは、夜のニュースでしたので、細かいことはよく知りません。

勝手な想像ですが、おそらくある程度の飲酒ののちに浮き輪を身につけて水に入り、何かの拍子に体がひっくり返り、そのまま溺死したものであろうと思います。
他の理由は、想像できません。

僕は、伊豆半島で育ちました。
夏場は、とにかく昼を過ぎると、歩いて20分くらいの海水浴場に行き、海水浴を楽しみのが日課でした。
そして伊豆半島は、太平洋に面していますので、波が立つときはかなり強い波が立ちます。
数日に1回くらいは、高波のため遊泳禁止になります。
東京をはじめとする関東方面からもそれほど遠くはないので、サーファー達にとっても、美味しいスポットだっと思います。

高波のため遊泳禁止になると、僕たち、地元の子供たちは、決して水には近づきません。
海の波は、海面上の目に見えている部分よりも、海面下の水流、すなわちうねりが激しいものであることを知っているからです。
相当、海の荒さを知っている人間でも、高波の海中の渦の激しさには逆らうことはできません。

そして、そのようなコンディションの日に限って、溺死者が現れます。
大概が、東京方面から遊びに来た、海水浴客です。
長時間のドライブの果てに海につきます。
遊泳禁止を知らせる旗が海岸に立っています。
しかし、ぱっと見の波は、大したことがなさそうに見えます。
そして彼らは、せっかく来たということもあり、太平洋の荒波に、無謀にも向かって行くのです。

おそらく、少なからぬ海水浴客が、ビールを楽しんでいることでしょう。
そして、海をなめ、波をなめて、悲惨な最後を迎えることになるのです


僕はかつて、飲酒⚪︎⚪︎の常習者でした。
でも、飲酒後に水に入ることだけは絶対にしませんでした。
おそらく、こどもの頃から、アルコールと自然がもたらす悲劇について、見知っていたからでしょう。

このことを決して褒められないかつての習慣に当てはめてみると、随分と恐ろしいことをしていたんだなと、今更ながらですが、思い知らされます。

アル症の恐ろしいところは、飲酒に何よりもプライオリティーが置かれてしまい、遵法精神のみならず、時には命さえも二の次になってしまうことでしょう。

人のふり見てわがふり、改めましょう。

まだ生きていきます。
特に飲酒⚪︎⚪︎の場合、誰かを巻き込む恐れが圧倒的に高い。
僕たちの誰にも、他の人の人生を左右して良い権利はありません。

もっと考えて、自らを怖がらせる必要がありそうです、僕たち前科者は。

でも皆さん、そして僕も、今日も娑婆で頑張りましょう。
そしてご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続しましょう。