僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

若さという残酷さ

エコー診断の前、腹減っています。
アル症・肝硬変・リスボン、58歳、病人ですが元気です。

本日もリスボンの、自分勝手・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

また病院の待合で書いています。
エコー診断と血液検査、受付をすませると、えらい待たなあかんということで、
さぁ、どうしたものか。

というのも、エコー診断のついでに診察の前の血液検査も済ませておきましょうというドクターの指示を受けてきましたので、
まず血液検査を待ち、その後エコー診断らしいんだけど、
順番が違うような気も。

かといって勝手に判断して動き回っても誰かに迷惑かけそうだし。

ま、おとなしく、名前が呼ばれるのを待ちましょう。


さて、ブログを書きながら待合(というか廊下)にいますと、
懐かしい顔が歩いて行きました。

誰やったかいな、というくらいの記憶でしたので、
お声をかけることもありませんでしたが、

そやそや、娘が小学生時代にお世話になったバレーボールチームのコーチでした。
コーチのお嬢さんが娘と同級生でしたので、
彼女たちが小学生の頃は、よくお互いの家を行き来し、
そのアッシー君を仰せつかっていたことをようやく思い出しました。

病院で見かけたせいもありますが、
コーチ、やはりあの頃、ほんまに10年近く前ですが、あの頃よりも老けてらっしゃいました。

もっともおそらくはお互い様で、先方が僕に気がついていれば、同じ感想をお持ちになったでしょうね。
僕の場合、頭はほぼ真っ白になっています。
肌の張りの衰えは、もう疑いようも隠しようもありません。

コーチも、頭のてっぺんはほぼ出来上がってはりました。

当たり前のことですが、歳を取ってしまったということです、互いに。
コーチのお嬢さんは、製菓の専門学校に進学し、京都の和菓子屋さんに就職するのが夢だそうです。
うちの娘は進路はまだ漠然としていますが、大学で生活デザインを勉強しています。

僕は定年までのカウントダウンを考えもおかしくない歳になりました。
郵便局にお勤めのコーチも、おそらくは老後の生活設計をお考えの段階に達してらっしゃると思います。

若さは残酷です。
若さは老いを全く考えません。
そして若さは自らの前に広がる無限の可能性に心を踊らせる権利を発揮することができます。

老いてみて若さの残酷さを知りました。
でもその残酷さが僕たちの社会の進展を保証するエネルギー源です。

老いた僕たちにできることは、僕たちの経験から伝えられることを伝えるのみです。
幸いにも若者たちと接する最前線で仕事をしています。

いま世間は、過剰なサービス需要者保護意識が台頭しており、
私たち、大学の教員も、行動や発言の一つ一つに対して慎重にならざるを得ません。
しかし、時には若者たちに辛く当たらなければならないこともあります。

色々な意味で安定した老後が保証されなさそうな人生ですが、
生意気にも思い切り楽しむことにしたいと思います。

皆さんも僕も、今日も明日も厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。