僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

芸大の入試

アル症と肝硬変、もう友達同士って言っていいと思います、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、有害無益・ノープラン・ブログ、ご訪問、ありがとうござます。


ただいま入学試験監督業務の休憩中です。

大学入試、お隣韓国の一斉学力試験ほどではないにしても、
こちら日本でも、各大学ごとに神経を使う、しんどい業務です。

日本で一番めんどい入試業務は、大学センター入試試験監督でしょう。
(もちろん、採点並びに採点までのプロセスを整備する業務も大変だと思います。)

大学センター試験は、全国一斉に行われるため、その時間管理はそれこそ秒に振り回されます。

試験問題や解答用紙等を受け取り、試験会場に向かい、受験生に配布する、
そして台本通りに進める、もちろん、いかなる不正行為もさせないために、緊張感に満ちた業務態度が要求されます。

時間管理の面から言うと、大学センター入試は、あまり余裕がありません。

仮にも不測の事態が発生しようものなら、冷静かつ迅速な対応が必要となります。

僕はまだ担当したことはありませんが、英語のリスニング試験の監督業務が担わされたら、それはもう、大変でしょうね。
想像したくありません。

一方、僕の勤める大学のような美術系の大学の場合、
入試の中心を占めるのは、鉛筆デッサンを始めとする実技試験です。

実技試験ですので、不正行為というのは想定しにくいし、現に僕も20数年間、入試に関わっていますが、
不正行為を見たことも聞いたこともありません。

ただ、学科の試験と違って実技の試験は、時間が長い。
今やっている試験は、鉛筆デッサン、4時間30分。
この間、交互に休憩を取ることはできますが、基本的には試験会場で監督しなければなりません。
監督するといっても、やることはほとんどありませんし、やっていいこともほとんどありません。

せいぜい、こっそり文庫本を盗み読みするくらいかな。

時々、受験生の間を回って、デッサンの進行具合を見るぐらいがまぁ、楽しみといえば楽しみでしょうか。

試験監督者にとっては、長すぎる4時間30分なのですが、
受験生からすると、短すぎる4時間30分です。

僕もかつてはデッサンの勉強もしたことがありますし、
時々、作品を制作することもあります。
一つのものを作り上げるための時間は、あってもあってもありすぎるということはないんですね。

ですからデッサンの試験を受ける受験生にとっては、4時間30分はあっという間であり、
終わった時には、もっとこうしたかった、ここは書き込みたかった、と後悔しきりになるようです。

サァ、あと1時間30分、おとなしく監督業務してくることにしましょう。

根っからのアドリブ男、リスボンにとって、台本通りに進めなあかん業務、結構、心が折れます。
明日が休みだということで、頑張ってきましょう(って頑張って何かしちゃダメなんだけどね。何もしないことを頑張ってきます、変なの。)

ま、いろんな仕事があります、
皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚に、そしてご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。