僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

復権

アル症です、肝硬変です、ほかにもいろいろあります、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、高齢者の主張・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


以前に非合法カジノに出入りしたため、競技活動に強制的な一回休みをもらったバドミントンの百田選手、
どうやら、復活を果たしたようです。

処分決定後の百田は、自らの地道な練習のみならず、ボランティア活動にも積極的に参加し、
またスポーツ選手としてのメンタリティーもかなり改めたうえでの復活だったようで、

かつてこのブログで彼に対して批判的な見方を書いた僕も、
彼の復活を告げる報道を見て、少しばかりうるっとしながら、
「がんばれ!」と心の中でつぶやいてしまいました。

かつて百田が犯してしまった過ちに対する評価は簡単ではありません。

彼は、直接誰かに危害を加えたわけでも経済的な被害を及ぼしたわけでもありません。
自らの身銭を、決してよろしくはない場所で使っていただけです。

特に日本では、公営ギャンブルやパチンコといった、表面的には合法的な賭博という法律の矛盾を放置していますので、
彼の行為を直接的に咎めることは、法律を持ち出さない限り無理でしょう。

あえて言えば、反社会的な勢力の資金源の発展に手を貸してしまったというあたりが、
モラルに反していたというべきです。

しかし競技者という立場からは、百田の犯したドジは、無視できませんでしたね、誰からも。

彼が受けた競技者に対するものとしての社会的制裁は、軽くはなかったと思います。

でも、あいつは乗り越えたようです。
そこには拍手を送りたい。

僕たちアル症者も、それぞれに具体的な中身は異なるでしょうが、
誰かに、そして社会的に迷惑をかけてしまっています。

人によっては、職を失うという形の制裁を、
あるいは別の人は、家族から見放されるという仕打ちを、
そして場合によっては、社会的信用も含めたありとあらゆる人間関係を失うという悲劇的な辛さを、
受けたことでしょう。

でも百田が復活できたように僕たちにも復権のチャンスはあります。

逆説めいて響きますが、その復権のために僕たちに課せられた課題とは、
僕たちが幸せになることでしょう、厚かましくも。

でもこの厚かましさを達成し当たり前の生活を送ることができるようになること、
この人生のデフォルト状態を達成しないことには、さらなるプラスの仕事もできません。

そしておそらく幸いなことに、この国には、復権のチャンスがあります。
楽しく復権しましょう。
そしてその楽しさを確かなものにすることは、簡単で困難です。

今日は飲まない。
そして明日は飲まない。

明後日もその次の日も飲まない。
その繰り返しの中で、ず~っと死ぬまで飲まない。

それだけです。

そして、酒臭くない息で神様にご挨拶をしましょう。

その日のために

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。