僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

楽しみをあきらめる・・・?_

怒れるアル症・肝硬変、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、ちょっと寂しいノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


今日で断酒ライフ、入門、1年五か月。
(中途半端やなぁ~)
来月は1年6か月、おかげさまをもちまして、怒りを感じながらも順調です。


再飲酒欲求は、ほぼ、ありません。
飲みたい、というよりも、
今飲んでしまったら、かつてよりもアッちゅうまに体を言わし、はるかに素早く凋落街道に落ちることが予想され、
とてもではないけれど、恐ろしくて酒なぞ、絶対に口にできない、という感じです。

このビビりの感覚、大事にしなければなりませんよね。

今一口飲んでも、どうってことはないと思います。
でも、絶対に今夜、かなり飲むでしょう。
そして明日の午後3時過ぎくらいには、このとりあえずは機能している脳みそが、
「酒が飲みたい、飲まなければならない」という脳波を出すだけの、練ウニに化けてしまうことは、火を見るより明らかです。
そのうち、朝から飲むことになります。

そして内臓の調子をおかしくし、腹が丸くなり、顔色が悪くなり、指先が震える、
恐怖のヴァンパイア時代がやってくるのです。

月を見るとオオカミに変身してしまう狼男、
僕たちはアルコールを少しでも体内に摂取すると、ただアルコールを尿に変えるだけの意味なしパイプ生物に変身してしまう、
最低最悪のヴァンパイアなのです。

飲酒欲求の忍び込む余地を作ってはならないのです。


でも正直言うと、
飲酒に伴う楽しみがあったよな、と思い出に浸ることもあります。

例えば、1週間の仕事のお疲れ様としてのお酒。
機会飲酒を楽しむことができる人にとっては、やっぱり金曜日は格別な日なんでしょうね。

あるいは、新たな出会いに伴う酒の楽しみ。
公私ともども、新たな可能性を感じる出会いがあり、その相手も酒を楽しむ方だった時の、初めての宴席の楽しさ。

僕たち、習慣飲酒に堕していた者たちには、そのような楽しみについて語る資格は、最初からありません。
まして、ヴァンパイアに身をやつしてしまった今となっては、語るどころか、少しでも考えることすらも許されないはずです。

そう、僕たちは、ヴァンパイアですから、人並みの楽しさは許されないのです。

そして、断酒者となった先輩方、同志諸氏、後輩諸氏にも思いをはせましょう。

僕たちは生きることを許されました。
生きていることによって感じる、無限大の楽しみも許されているのです。

ありがたいことです。

楽しみの一部は封印されました。

でも、とにもかくにも、一部に過ぎません。

僕たちには、楽しく生きる可能性は許されています。

楽しみましょう、新しい人生を。

そして
皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。