僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

麻酔からの覚醒

8月です、アル症です、肝硬変です、初期ガンです、昭和のおっさんです、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、無知・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


今日は、ガンの進行度評価のための内視鏡検査を受けてまいりました。

術式?は、静脈への点滴による麻酔を伴います。

僕は、長いこと、麻酔というものと縁のない人生を送ってきました。

初めて全身麻酔を経験したのは、
下の歯を一気に5本、まとめて抜いた時です。

その時は、いわゆる全身麻酔というやつで、おそらくすべての感覚受容が一時休みになる、一番効果の高い麻酔だったと思います。
確か、正午前に麻酔を受けて、手術終了後、病室に運ばれながら目が覚めましたが、
非常に奇妙な夢を見ながらの覚醒だったように思います。

僕は直方体の内部空間に存在し、その空間を構成している6つの面全てが、少しづつ丸みを帯びてきて僕を圧迫するような感覚でした。
イヴ・タンギーの世界が視覚化され、夢の中では触覚も伴っていたような感覚でした。

肝臓を言わし、さらには胃がんも見つかってからの内視鏡検査では、
静脈への点滴による麻酔という方法がとられているようで、注射による麻酔とは、異なるらしいです。

どちらも睡眠へ落ちていくのは一瞬ですから、違いは判りませんが、
覚醒の仕方は微妙に異なるような気がします。

今日も、検査終了後、30分ほどしてから少しづつ覚醒していきましたが、
その際に見た夢は、多少なりとも現実性があったような感じがありました。

僕の目の前に40名ほどの学生が大きな黒板の前で並んで座っています。
半数以上が留学生です。

そしてどうやら僕は英語で講義を行っているようです。

夢だと思いながらも、何か現実のような感じもあり、
なぜか、しっかり覚えておかなくっちゃ、と考えていました。

そのため、覚醒がある程度の段階まで進んだ時に、メモを取っておこうとも考えたようです。

実際には、実際の朝の目覚めとは異なり、グラデーションで覚醒が進行したため、
メモを取るという決意は、いつの間にかぼやけてしまいました。

そして、ベッドから身を起こすことができた段階では、
あの鮮やかな光景は、いつもの夢の光景と同じ程度の確かさしかなくなってしまいました。

今は、うろ覚えで書いていますが、夢の中では、このリアルさをちゃんと記録しておこうという意志に満ち溢れていました。

いずれにしても、麻酔って、強制的な感覚受容コントロールとしての面をもっていますから、
あまり常用しては良くないですよね。

あくまで麻酔は、一つの体験でとどめておくべきでしょう。

そして僕たちの反省としては、
かつて楽しんでいた酒酔い状態、常態化させるべきではなかったんですよね、今さらですが。

今さらですが、今さらでも学びましょ。
オッサンの手習い、死ぬまで続けましょ。

ということで、おっさんもいつまでも心は若造です、
若造は若造らしく

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。