僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

滅びゆく美しさ?ヴェネチア

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ヨーロッパ滞在もあと残すところ、2日間となりました。
アル症・肝硬変でも頑張って海外出張中、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、旅日記・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。


さて、現地時間で27日、28日とブログの投稿をサボりました。
理由は単純です。
27日にヴェネチア入りしたのですが、
ヴェネチアで予約していたホテルのWiFi接続が有料であったため、
大した額ではなかったのですが、
たまにはネットワークから隔離されるのもいいかと思い、
2日間、ネット孤島状態にあったからです。

僕には妙な信念というか哲学がありまして、
たまに不便さの中に自分を置かなければならないと思っています。

WiFi接続、たかが1日数ユーロのことなのですが、(最も今、円安ですから、結構きついです)
あえて、はぁ~、ネットもねぇ、ネットもねぇ、
と「おらこんな村いやだ」状態に自分を追い込んでみました。


さて、ヴェネチア、そもそも初イタリアをこんな特殊な都市から始めて良かったのか、
というのが一つの反省点かもしれません。

日本を知るために、いきなり京都の祇園に飛び込むようなものでしょう(って違うかも)。

ヴェネチア
海に沈みゆく街、
町中が潮くさい街、(魚介の死体の匂いが充満する街)
車が走っていないので、飲酒運転がありえない街、
町中が世界中からの観光客から小銭をせしめようとしている街、
兎にも角にも美しくも不潔で、歴史に満ちていながらせこい感覚が溢れている街、

人間存在の全ての矛盾が凝縮された島々、それがヴェネチア

残念ながら僕のヴェネチアから受けた印象は、
人間の愚かしさを楽しむ世界的な観光地、
歴史の裏打ちはあるけれど将来への展望のない絶望のテーマパーク、
といった、ネガティブな判断の塊のようなものです。

世界中が温室化ガスをふんだんに発生させ、その結果海面が上昇し、地球規模での温暖化が起きる、

アルコールの刺激から逃れられなくなり、アルコールの摂取が何よりも重要なこととなり、
肉体的にも精神的にも止んでしまった僕たちアル症者たち。

ヴェネチアは、完全に出来上がったアル中が、危うい体力を絞って一芸を披露しているようなものでしょう。

僕たちにとって解決はアルコールの摂取の全面禁止しかありませんが
この星はまだまだ賢い解決が残されているはず。

ヴェネチアしかり、ツバル共和国しかり、
そして僕たちの国から秋という季節が消滅してしまったことしかり。

まだ間に合うはずです。

アル症でも生き延びられるんだから、この星はもっと元気にできるはず。

まずは僕たちが元気に生きましょう。
そのためにも

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。