僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

スポーツ指導者の心の狭さ

飲酒歴40年、断酒歴2年と3か月半、不良初期高齢者、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、また敵を作りそう・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


今日は久しぶりにモーニングショーの類をじっくり?見ました。

じっくり、というわけではありませんが、
ちょっと引っかかる話題があったのです。

何かといいますと、

日大と関学フットボールの試合における、
日大の選手の関学クォーターバックの選手に対する、
不必要かつ危険なタックルをめぐる騒動です。

日大の選手は、
すでにボールを手放しており、本来であればタックルをしてはならない関学の選手に対して、
合計3回、危険なタックルを行い、退場処分になりました。

タックルを受けた関学クォーターバックは負傷し、
現在も加療中ということです。


この話題で一番の焦点となっているのは、
日大の監督およびコーチが、日大の選手に相手の選手を負傷させることを意図的に指示たとされている点です。


当の日大の監督は現在のところ、雲隠れ中です。

監督やコーチの指示に従い、危険なタックルを行った日大の選手は、
精神的なダメージを受け、退部届を出したそうです。


全くお話にならない、暴力沙汰です。

非は、危険なタックルを指示した監督にあることは間違いありません。

しかもこの監督、日本大学の理事職にあるそうで、
大学としての姿勢すらも問われる事態に陥っているといっていいでしょう。


少し前には、
女子レスリングの監督が伊調選手に対して、異常なパワハラを働いていたことも話題になりました。


決してすべてのスポーツ指導者がそうだとは思いませんし、信じたくもありませんが、
しかし、少なからぬ数の指導者が、
絶対に自分は正しいと信じて疑わないマインドセットを維持していることには、
驚かされますし、呆れもします。


多くのスポーツ指導者がかつては現役のプレイヤーであったと思います。

そして現役時代の自分の努力とその成果の因果関係について強い自信をもっているのでしょう。

こんな連中は、徹底的に体を苛め抜くことが最も効率的なトレーニングであると信じ、
全ての問題は、よく言えば精神力、
はっきり言えば全く根拠を伴わないわがまま根性論で解決することができると信じ切っています。

恐らく日本の体育界、スポーツ界には、
こんな旧石器時代の思考しか持ち合わせていない類人猿がはびこっているんでしょうね。

努力と成果が結びつくこと、このことは素晴らしいことでしょう。

でも無駄な努力は精神を無駄に疲弊させます。

そして何よりも、努力しても報われない個人も存在しますし、
そもそも努力する目的すら見つけることができないまま、放置されてしまう個人も、決して少なくはありません。

そして誤解を恐れずに言えば、努力する可能性が最初から奪われてしまった個人も存在しますs。


彼ら、脳みそ筋肉類人猿は、
そんな人間の多様性という、一番大事なことに頭が回らないのです。

なぜなら、彼らの脳みそは、筋肉ですから。

僕たち、アルコール依存症者は、人間存在の多様性について訴え、
そして健全なる肉体に宿る健全なる精神だけが重要ではないことを訴え続ける必要があります。

僕たち人間は、ダメダメポイントも含めて人間です。


今回の日大と関学フットボールの試合をめぐる騒動、
関わることになった選手諸君は、どちらも不幸な経験をしてしまいましたが、

日本のスポーツ界から脳みそ筋肉類人猿を追放するためのきっかけにはしてもらいたいと思います。


僕はスポーツは好きですが、
押しつけスポーツ至上主義者は、軽蔑し、憎悪します。


でも人を憎んでばかりいても、こちらも不幸ですので、いつものように明るく前を見ましょう。

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。