僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

升添さん

まずいっすよね~、升添さん。

海外出張にファースト・クラスとスィートルームもまずいし、
別荘通いに公用車(それも、何故か片道だけ)もまずい。

そして、公私混同の政治活動費の支出もまずいですね。

もっとも、テレビのワイドショーやインターネットが僕の情報源ですので、いい加減なことを断言すべきではないですが。

僕はこれらの中でも、海外出張の際の高額出費に一番、問題を感じていますし、
升添さんの政治家としての資質の限界、或いは致命的な欠点が現れていると思います。

彼には豊富な海外での研究実績もありますし、東大の助教授を務めたくらいの秀才ですから、その秀でた語学力は、日本の他の政治家にはない、優れた武器です。
そして私たちの国では、相当なインテリと目されるような人びとにも、外国語アレルギーは色濃く浸透しています。

そんな中で、海外の要人と直接、交渉することができ、時には互いに胸襟を開き、本音を語り合うことができる升添さんの能力は、比類なき優れた才能です。

おそらく、今回の彼の頭の中には、他のどのような政治家にもできないことを、まさにオリンピックを近い将来に迎えた大都市の首長として行うこと、このことに対して少々の対価を要求しても、誰にも文句を言うことはできないのではないか、という驕りがあったのではないでしょうか。

じぶんは、スーパータレントに恵まれた専門家である、そのスーパータレントを公的な利益のために遺憾なく発揮する、そのための対価として、他の凡庸な政治家および一般人には許されないであろう贅沢な公的資金の使用は、むしろ推奨されるべきものなのではないか。

そんな感覚がこのぎょろめのオッサンの中に去来していたという想像は、下衆のやっかみでしょうかね。

このオッサンの中に、強烈な自己愛と、一般庶民に対する憐れみにも似た驕りの感覚があったとすれば、こんなオッサンを選んだ、東京都民の皆さん、考え直した方がよさそうかも。

ちょっとワイドショー見過ぎかな。