僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

アマチュア(市民)の力?

飲酒歴40年、断酒歴8年と3カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。

本日もリスボンの、プチ盛り沢山・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

ちょっと矛盾したサブ・タイトルですが、でもちょっとだけ盛り沢山な一日だったんです。

盛り沢山というか、二つの全くテイストの異なる体験を楽しんだのですが、

この二つの体験の根底に共通するテーマを感じた一日でした。

 

一つ目、

守山市にある伊勢史跡公園という場所を訪ねてきました。

 

伊勢史跡公園、全く何の事前情報ももってなければ、

三重県にありそうな施設名ですよね。

ところがこの展示施設を伴った公園、

滋賀県守山市にあります。

守山市の伊勢というところで見つかった弥生時代の遺跡を展示・保存している施設でした。

 

 

この写真は、公園内にある展示施設の内部の様子です。

展示施設の建築は外観もユニークですが、

このようにインテリアも面白い空間でした。

 

この史跡ですが、

非常に貴重な発見であることは間違いないようなのですが、

それゆえ、史跡の全容については、学術的にははっきりしていないことも少なくないようです。

解説のための印刷物や、館内で放映されるショートムーヴィーも、

史跡に関する不確定要素が少なくないことを前提として作成されていました。

 

細かいことは分かりませんが、施設の運営に当たっては、

市民ボランティアが大きな役割を果たしているようです。

市民ボランティアが積極的に関わる、このこと自体は素晴らしいと思うのですが、

しかし市民ボランティアは、専門家ではありません。

専門家ではないが、史跡に対する愛情と誇りは確かに保持している、

そのことによって、解説や来館者に対する対応の中に、

勇み足になってしまう部分が現れるのではないかという点が危惧されました。

今日も、ボランティア団体の制作による史跡全体のジオラマ風の再現模型には、

解説と矛盾するような部分も見つけてしまいました。

 

夜は、僕がポップスのジャムセッションでお世話になっているカジュアルレストランの、

マスターの奥さんが出演する、ダンス発表会を見に行きました。

 

出演者は全員、アマチュアです。

大手楽器店が運営しているダンス教室の、いわば発表会でした。

ですので、当然のことですが、ステージ・パフォーマンスのレベルは、

まさにアマチュアでした。

 

と言い切ってしまいたいところなのですが、

実はアマチュアのステージの中に、なかなかにエキサイトさせてくれる、

素晴らしいパフォーマンスが含まれていました。

それは、小学生や中学生が踊ってくれた、ストリート系のダンスです。

明らかに小学生であろうと思われる女の子のダンス・アクションが、

ムッチャクチャ、キレきれだったりしました。

もちろん、ドンくさい子もいましたよ。

でも、リズム感も素晴らしく、そしてボディ・アクションの端切れの良さに、

ほれぼれさせられるような子もいました。

 

物心ついた時には、すでにブレイク系のダンスが一つの表現形式として市民権を得ていた、

そんな中で育ったこどもたちには、

僕たち、前世紀の汚物、もとい遺物には想像もつかないようなポテンシャルが光っているようです。

彼女たちの瞬発力に満ちたアクションに、目が釘付けになりました。

こんな子たちの中から、世界レベルでもやっていける表現者が出てくるのかもしれません。

 

悪い癖ですが、僕もブレイク系のストリートダンス、やってみたくなりました。