飲酒歴40年、断酒歴8年と3カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル65。
本日もリスボンの、少し後悔・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。
今日は木曜日ですが、月曜日のお話です。
月曜日は、最近、活動をともにすることが増えてきたヴォーカリスト、アンディの誘いで、
京都市にある、とある高齢者福祉施設で、慰問演奏を行ってきたことを報告しました。
今日も昨日の続きで昨日の話 - 僕のワンノートサンバ (hatenablog.com)
この施設は、駅でいえば、京阪電車の鳥羽街道の近くにあります。
普通の感覚であれば、最寄りの駅まで公共交通機関を利用するところでしょうが、
しかし僕は、ケチの上に、アルキニストです。
地図で確認しますと、
京都駅から2キロ前後の距離にありましたので、
行きも帰りも京都駅から歩きました。
京都駅からは南東方向に当たりますが、
ズバリ言います、この方向には、特に有名な施設も、派手な商店街もありません。
むしろ歴史的な経緯から言えば、京都の中でも抑圧されてきた人たちが暮らしてきた地域です。
目立つ建造物もありませんし、京都のイメージを掻き立ててくれるような風景も見られません。
地味な街並みが続く地域といってよいでしょう。
でも、こんな場所でも、いやむしろ、こんな場所だからこそ街歩きの楽しさが味わえます。
地味な家々の前を歩きながら、この中ではどんな人びとがどんな暮らしをしているんだろうと、
勝手に想像しながら歩きます。
時々、地域に暮らしているであろう人の姿を見て、さらに想像を膨らませます。
新型コロナウィルス感染拡大までは、毎年のように海外調査に赴いていましたが、
どの調査出張の際にも、できる限り地味な街の中を歩き回りました。
研究という観点からは、決して効率の良い調査方法ではありませんが、
しかしこのドンくさいやり方が、僕の感性と知性にはジャストミートです。
僕は、人里離れた山のふもとに草庵を結びましたが、
ちょっと寂れた感覚のある街中で老後を暮らすのもありだったかなと、少しだけ後悔しています。
でも、普段は雑木林内の散策やジョギングを楽しみ、
折に触れて街歩きを楽しむ、
どちらも楽しめばよい訳ですから、
アルキニスト、万々歳ですね。