僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

10年ぶり

飲酒歴40年、断酒歴3年と7か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、10年ひと昔・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

本日はまじめに学会に行ってまいりました。

大学の研究者は大体、一人、いくつかの学会に所属しているものですが、

僕は現在、二つの学会の会員です。

 

一つは意匠学会といって、デザインに関する学会、

そしてもう一つが障害学会という名前の、

その名前の通り、障害学の学会です。

僕の研究歴でいいますと、

もともと、意匠学会でデビューし、デザイン史やデザイン理論について論文を発表していたのですが、

20年ほど前から障害者福祉の現場に関わるようになり、

研究の中身も、

デザインよりも、障害者と芸術に関する様ざまなことに変わっていきました。

そして、今から10年前に、障害学会に入会しました。

 

今日、行って来たのは、この入会10年になる、障害学会です。

しかも会場は、僕が入会し、初めて参加した大会会場と同じ、

立命館大学朱雀キャンパスでした。

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10年前、2009年の9月26日、27日、

まったく知り合いのいないこの学会の発表会場に恐る恐る入場し、

最初はおとなしく、研究発表を聞いていました。

ありがたいことにその2009年の大会の中で、

障害者の芸術活動について取り上げた研究発表があり、

思い切って質問もしました。

その翌年の東京大学で開催された大会では、

僕自身も発表者となり、

徐々にこの学会の常連会員となり、今日にいたっています。

 

会場となった立命館大学朱雀キャンパスは、

いわば立命館の駅前サテライトともいうべき施設で、

大学の施設のくせして、めったやたら、管理が行き届いており、

きれいです。

 

そしてこの朱雀キャンパスのある二条駅周辺も、

僕が学生の頃は、京都の町中であり、二条城に近いということ以外、特に売りのない、どうということはない街でしたが、

今では、大規模商業施設も増え、新しい街になっています。

 

今日、感じたのは、

10年前に訪れた時も新しい街になったなぁと思ったのですが、

今日はさらにヴァージョンアップしていたことでした。

どこがどうとは言えません。

街の印象は、建物や都市構造物うだけで決まるものではなく、

街を行きかう人びとの雰囲気にも大きく影響されるということを考えると、

京都自体が変わりつつあるのかもしれません。

 

僕の思い出の中にある京都は、

僕たち昭和の若造の、

暑つ苦しい感情のほとばしりをいなしてくれる度量の広い街でしたが、

今の京都はたぶん違うと思います。

 

帰りの電車の車窓を眺めながら、

10年の変化、そしてそれ以前との変化を思い、

あらためて歳を取ったなと思いました。

 

でも断酒人生、まだ三歳でしゅ。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。