僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

話し合わない人たち 話を聞かない人たち

天上天下唯我独尊

曲がりなりにも50何年、何とか生きてきてみると、自分の力で生きてきたような気になります。

でも、考えてみれば、これはかなりの部分、錯覚です。
今の社会で、経済的、社会的な自立を成していると自他ともに認められる人びとは、しかし、たまたま、今のシステムのジグソーパズルのピースの一つに乗ることができた、居場所を見出すことができたにすぎません。
時代や文化、そして価値観が異なるシステムの中で本当に自立できるかどうかは、怪しいものです。

そこで僕たち人間は、個々の力が基本的には心もとないので、集団的に生きることを選択した生き物ですよね。
しかし、集団行動というものは、何らかの形で全体の流れを調整する必要が生じます。
そして、その調整を行う専門的な職能が、政治ですよね。

政治を生業とする専門家は、少なくとも集団の行動の調整役ですから、集団の成員の意見や考え方を集約する義務があります。
単純に言えば、いろいろな人の話を聞いて、それぞれの成員の利害関係の調整を行うのが、政治家の仕事です。

もちろん、人間の集団というのは、ありの集団とは異なり、個々の成員にそれぞれの主張があり、全員が100%納得する答えは、まずないでしょう。
したがって、全成員の完全な満足ではなく、全成員に不満が出ない範囲での最大公約数的な解決案を提示し、実行することが政治の目的となるでしょう。

しかし不幸にして僕たちの時代の政治家には、人の話を聞かない人が多すぎ、そして話し合いの中で解決策を模索しようとする人が、あまりにも少なすぎます。

例えば、安倍。
あの男の政治手法ですが、総理大臣の専権事項をあまりにも濫用しすぎです。
国民に説明すると称する記者会見の時の、あの自己陶酔の口調。
胸が悪くなります。

そして、ついにここまでひどい行政の責任者もいないだろうという、あの外国好きの知事。
あまりも着服した公金の額がセコすぎて、笑ってしまいますが、誰も彼に忠告する人はいなかったのでしょうか。
当たり前の苦言を呈するブレーンを周囲においていなかったのでしょうか。

そしてそんな人々をリーダーに担ぐことになってしまっている、今のシステム。
何処かに間違いがあるのでしょうが、どこが間違ったのでしょうか。

僕たち一人一人は、あまりにも無力です。
でも、軌道修正は僕たちにしかできないはずです。

あまり楽しい話にはなりませんでしたが、

今日も皆さん、そして僕も、ご機嫌さんで、LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフを。