僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

シンプルな食事

アルコール外来通院、無期限休学(卒業ではありません)、第二の人生、形が見え始めました。
アル症と肝硬変、ダブルパンチと死ぬまで相棒です、リスボン、57歳です。

断酒生活者になって初めての外泊出張となった今回の東京行き、どんなご飯を食べて過ごすかというのは、ちょっとしたテーマでした。

で、タイトルにも書いた通りなのですが、出先であればこそ、逆に贅沢を控えた食事の方が、満足感を得ることができるように思えました。

今回の食事、ざっと書き並べておきましょう。

火曜日 ランチ 品川駅改札内 一風堂 豚骨ラーメン 680円
    ディナー 神保町 キッチンカロリー カロリー焼き定食 750円
水曜日 ブレックファスト ホテル ビュッフェ
    ランチ 麻布十番 ダイエー アンパン+バナナ+ドリンク 300円ほど
    ディナー 神保町 キッチンなんかい 盛り合わせ定食(鳥カツ+生姜焼き) 750円
木曜日 ブレックファスト ホテル ビュッフェ
    ランチ 抜き (おなかが空かなかったので)
    ディナー 東京駅改札内 ブルディガラ・エキスプレス(パン) アンパン+バケット 290円
    夜食 自宅でバナナ

どうです、この安上がりぶり。

基本的には、朝食はホテルのビュッフェ、昼はパン、夜はガッツリ定食、というパターンですが、僕の場合、朝食のビュッフェで野菜とフルーツ、そして乳製品をたっぷりいただくというのが、ポイントの一つですね。

朝食の繊維質を高めておくことで、昼間はパンというシンプルランチが成立します。

またディナーのガッツリ定食も、酒を飲まないことでそれほどカロリー過多にはならず、出張明けの体重は変化がありませんでした。

唯一、グルメっぽかったのが、東京に到着した時のランチ、品川駅の一風堂のラーメンでしたが、はっきり言います、これは失敗でした。
一風堂のラーメンが失敗だったということではありません。
一風堂のラーメン、やっぱり、美味しいです。

でも、ナンボ美味しい、工夫を凝らしたスープであるとはいっても、やはりラーメンだけの食事というのは、炭水化物と油脂の過剰摂取になりますよね。
炭水化物はまだいいんです。ちゃんと活動して燃焼させればいいから。
でも油脂分はね。
若ければ、油脂をエネルギーに転化して消化できるだけの余力が体全体にありましたが、
加齢により、内臓体力は落ちています、
ましてや、栄養管理の司令塔であり工場である肝臓君にご隠居暮らしをお願いしております、
そんな身にとって、ラーメンという選択肢は、ホンマはなかったですね。

それに対して、ダイエーの菓子パンにしろ、ちょっと気取ったパン屋さんのパンにしろ、パンのシンブルな美味しさはうれしかった。
元々、ご飯派ではなかった僕は、断酒生活以降、パンの美味しさに改めて目覚めたのですが、パン、どこでも手に入りやすく、ほぼ、安い、少し無理すれば、ちょっと贅沢なパンもいただくことができる、
なかなかリーズナブルなフードですよ。

特に、最後、新幹線に乗る前に、東京駅構内のブルディガラ・エキスプレスでのディナー。
ちょっとした必殺技を見つけましたよ。

シンプルにバケットを買いましょう。
そして、紅茶やコーヒー用のガムシロップとレモンシロップ、生クリームを紙コップに入れてテーブルに着きます。
バケットを一口大にさきながら、これらのシロップに浸して食べます。
ムッチャ、安上がりです。
見方によっては、みじめなくらい貧乏くさい食べ方ですが、味わいは全然、貧乏臭くないですよ。
そして一日の活動を終えた時点での糖分の摂取ですので、結構、自然にのどを通ります。

東京駅改札内で、ワンコイン以下でそこそこ満足という食事は、ちょっとした奇跡じゃないでしょうか(おおげさかも)。

贅を凝らした食事もおいしいでしょう。
でも、シンプルな食事の美味しさも、人生の華になりますよ。

そんなわけで、今日も皆さん、そして僕も、ご機嫌さんで LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフを続けましょう。