僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

老後への想い (3 妄想はまだまだ続く)

もう7月も半ば、世の学生たちの大半は、もう一月もたたないうちに、夏休みだ、なんだ、とざわつく季節になってきました。
2016年、前半は、最初に入院、そして約5か月間、休職していましたので、プチ浦島太郎状態です。

アル症と肝硬変と仲良く格闘中、リスボン、57歳。
わがまま勝手なノープラン・ブログ、本日もご訪問、ありがとうございます。


今日も老後の妄想シリーズ、第3弾です。

今日の妄想は、英語インストラクターとして体力の許す範囲で飛び回る、リスボン、60ン歳です。

僕の主な業務内容は、大人のための英語再入門教室講師と、京都や滋賀の名所をご案内いたします、1日一組限定、観光コンシェルジェです。

どちらの仕事も、ばっちり、こなせますよ!!と、大きな自信をもって言えないところが、今日の妄想の味噌かも。

といいますのも、僕の英語力、現在も仕事で使っていますが、かなり偏っているんです。

高校、大学の頃の僕は、それほど英語が得意であった訳ではありません。

むしろ、大学院への進学を決め、美術史やデザイン史を専門的に勉強しようと志した時から、必然的に英語と関わるようになりました。
僕が研究者としての勉強を始めた時の僕の専門は、(今でもある程度は関わっていますが)ヨーロッパの近・現代の美術史ならびにデザイン史でした。
したがって、英語を中心とした言語で書かれたテキストをじっくりと読み込むことが、研究の中心を占めます。

それこそ、20代の半ばは、今では信じられないくらい、辞書を片手に英語のテキストと1日中、格闘していました。

そして、読む力がある程度身についてきますと、話す力、聴く力、そして書く力も向上してきます。

僕の所属していた研究室に海外からお客さんがお見えになるときも(もちろん、研究者の方々です)、持ち前のポジティブ・アホアホ・スピリッツで、積極的に会話をさせていただきました。

また、研究者として中堅どころとして活動するようになりますと、国際会議でプレゼンテーションを行う機会にも恵まれるようになり、英語でプレゼンテーションの原稿を書くことも増えてきました。

昨年の夏、パリとロンドンに研究出張に行きましたが、フランス語に苦しめられたパリから、あの聴き取りにくいクィーンズ・イングリッシュの都市、ロンドンに移動した際に、英語が通じることの安心やうれしさを感じました。

したがって、僕はある程度、英語はできるはずです。

ところが、このある程度の、程度というやつ、ちょっと厄介です。

例えば僕は、劇映画を字幕なしで完璧に楽しむことができるかといわれれば、実はあまり自信がありません。

教科書会社から送付される各種リスニング教材においても、アメリカの日常会話(特に南部なまりのきつい会話)が完璧に聴き取れるかというと、かなり自信がありません。

最新のスラングや流行語の類になりますと、お手上げ状態かもしれません。

TOEICをはじめとする国際的な英語試験で高得点をとる自信はあります。
しかしそれが、広い意味でのビジネス・イングリッシュとしてOKかというと、心もとないものです。

こんな風に、英語インストラクターとしての老後の活動への妄想は、やや揺らぐのですが、
でも逆に、今から問題点が予想されるということは、これから十分、準備や対策に時間を取ることができる、ということでもありますよね。
やはり、ここでも、ポジティブ・アホアホ・スピリッツを発揮しようと思います。

外国語の学習に必要なマインド・セット(心構え)は、Hutterly の精神です。
Hutterly 、声に出して発音してみてください。

冗談に聴こえるかもしれませんが、これ、かなり、真実をついていると思います。

さぁ、蹴上にあるホテルまでお客さんをお迎えに行き、今日は、比叡山延暦寺をご案内し、少し行者道も体験していただきましょう。


Hutterly に満ちた妄想は、今日も続きます。

そんなこんなで、皆さん、そして僕も、今日もご機嫌さんで、
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続しましょう。