僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

睡眠

起きがけの水、チョコレートクリームを塗ったトースト、レモン果汁入りのヨーグルト、そしてアミノレバン。朝の楽しみが大きく変わりました、アル症、肝硬変、体重抑制、三重苦(三重楽?)と死ぬまで連れ合い、リスボン、57歳です。

今日も、ノープラン・わがまま・思いつき・独善ブログ、ご訪問ありがとうございます。

この頃、睡眠の質、というか、入眠の質が変わりつつあります。

おそらく多くの断酒初心者にとって、入眠は、重要な気掛かりごとだと思います。

僕も、断酒初心者の頃は、いかにすれば心安らかに眠りに入れるかということが、毎晩、気がかりでした。
(今でもそうですが)眠気をしっかりキャッチするために、布団に入ってからの読書が欠かせません。

でもそもそも、眠気をしっかりキャッチするという表現、ゆるゆるとした矛盾にあふれていますよね。
究極の弛緩状態である睡眠を緊張感を持って迎える、ちょっと安らかに眠るという状況ではありません。
断酒初心者にとって、この矛盾を無視できるような状態に至ることが、まず第一の課題のようです。

僕の場合、これから眠るぞというときに、「サァ、冒険に出かけよう」という呪文を頭の中で唱えました。
この冒険というのは夢の中での奇妙奇天烈な出来事の連鎖のことです。
サァ、今晩もおもろい夢を見るぞ、という気合いですね。

弛緩状態を迎えるための気合い、これもおかしい、おかしい。

しかし断酒ライフも半年を迎える段階に至って、このけったいな矛盾から抜け出すことができつつあります。
どうやって眠っていたのかな、ということを、この頃考えることがなくなってきているのです。
ありがたいことに、今の僕にとってどうやって眠ろうかな、ということが、大した意味を持たなくなってきています。
つまり、アル症者以外の人にとっては極めて当たり前のことが、僕にとっても当たり前になりつつあるのです。
これは、喜んでいいことですよね。

僕たちアル症者は、死ぬまでアル症者です。
でも、特定の行動さえ抑えれば、普通に生活ができます。
もしかすると、もう二度と二日酔いにもならないし、酒席での暴言も吐かないという意味では、素晴らしい生活を送ることができる、ということにもなりますよね。

夏の暑さはこれからが本番です。
泡立ち飲料の誘惑、暑さからくる寝苦しさ、
みなさん、そして僕も、これらトラップを乗り越えながら、今日もご機嫌さんで、
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続しましょう。