僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

パリ

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アル症と肝硬変、どちらも不治の病ですが、明るく付き合ってます、病人28号、リスボン、57歳。

本日も、リスボンの、ノープラン・気まぐれ・ブログ、ご訪問、ありがとうございます。


昨年の今頃は、研究・出張でパリにいました。
実はこのパリ出張、僕にとっては、初めてのパリだったのです。

パリの第一印象。

それほど、美しい街ではありません。

街並みは、素晴らしかったですよ。
おそらく、18世紀後半から20世紀前半にかけて建てられた建物が、今のパリの街の景色の大半を占めていると思います。
むちゃ無茶、荘厳な景色ではありませんが、現代の広告だらけの都市の風景に比べれば、やはり、伝統や全体の街並みの調和に対して、それぞれの建物が敬意を表しています。

でも一番、びっくりしたのは、ごみがポイポイ捨てられていることでした。
吸殻は、あちゃらこちゃらに捨てられています。
場所によっては、朝の新宿歌舞伎町のような、すえたようなにおいが充満しています。

花の都、パリ、というキャッチフレーズは、現場では色あせてました。

次に驚いたのが、乞食が多かったことです。
主要な地下鉄の駅の周囲には、おそらくそれぞれのお乞食さんにとっては縄張りなのでしょう、
生活感すら漂わせる乞食がそこここに座っていました。

そして、これもよく聞かされていたことですが、パリの街中では、英語は嫌われます。
ホテルや空港、あるいは美術館といった公共性や観光性の強い場所では、英語で十分にコミュニケーションが成立します。
しかしひとたび街に出て、英語で道行く人に話しかけようものなら、
二人に一人からは、「ここはパリなんだから、フランス語を話しなさい」と、露骨に怒られました。

フランス語は数の表現がめんどくさいんですよね。

パリには5日間滞在しました。
もちろん、研究のための滞在ですので、観光名所はそれほど訪れていません。
何か文句ばかり書いてしまいましたが、でも、5日間だけの滞在では、パリの何かがわかったとは到底、言えません。
また機会を見つけて、訪ねてみたいものです。

パリでは、ホンマに安いワインのほうが、ミネラルウォーターより安いんですね。
断酒生活者となってパリの街が僕に対して、どんなふうに顕れてくれるのか、楽しみです。

飲酒者にとって旅先で味わう酒は、何にも代えがたい楽しみの一つでしょう。
でも、断酒者にとっては、断酒者なりの飲食の楽しみがあるはずです。

また9月の上旬に、調査のため、東京に出張します。
宿はまた御茶ノ水で取りましたので、お茶界隈の食の楽しみ、またチャレンジしてこようと思います。

皆さん、まだまだ街にはビールの誘惑があふれています。
あの魔の手に負けず、皆さんも僕も、今日もご機嫌さんで、
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続しましょう。

上の写真は、ノートルダム寺院の内部、下の写真はポンピドー・センターの外観です。