僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

ちょこっとデート

暑くなったり涼しくなったり
季節の歩みは日進月歩
アル症者の暮らしも日進月歩、肝硬変患者の暮らしも日進月歩
日進月歩で暮らしています、リスボン、57歳。

本日もリスボンの、わがまま・自己チュウ・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

昨日も少し触れましたが、昨日、研究上の調査のために、近江八幡市を訪問してきました。

9月から開催されている、BIWAKO ビエンナーレ2016を見るためです。

これは、
近江八幡市街の町屋が比較的多く残されている地域の10の会場で開催されている、
現代美術の展覧会です。

観照者は、近江八幡の街歩きを楽しみながら、
海外からの出品者も含めた、中堅クラスのアーティストの意欲的な作品を楽しむことができます。
非常に充実した展覧会でした。

僕も1時から作品を見始め、ほぼ全て(実は2会場については場所が異なるために昨日は訪問を諦めています)を見終わったのが、4時30分。
仕事と言いながら楽しい時間を過ごすことができました。

(これから撮影した写真等に基づいて報告書を作成しますが、そちらは決して楽しいだけの仕事ではありません。)

昨日は平日にもかかわらず、会場ごとに何人ものアート愛好家や観光客と会いました。

さて、その中に一人の、非常にファッショナブルな若い女性がいました。

最初の会場から僕は彼女の存在が気になってはいましたが、もちろん、声をおかけすることはありませんでした。
仕事中という意識もありますし、まずは展覧会に集中したいからです。(ホンマですよ、ホンマ)

ところがとあるきっかけで、最後の会場だけ、一緒に会話をかわしながら見て回ることになりました。

お互い、現代美術に深い関心があることは、わかっていたと思います。

と言いますのも、
作品を見て回るスピード感でその観照者のマインドセットや経験値は、かなりわかるものです。

観光レベルで楽しんでいる方は、やはり次から次へと会場を廻られます。
現代美術に関する経験値のある方は、作品をじっくりと楽しみ、また作品の背景について思索をめぐらせるために、立ち止まる時間が長いのです。

彼女の作品に対するスピード感は、「お主、只者ではないな」レベルでした。

最後の会場だけ、ご一緒することになりましたが、やはり年齢差はあれ、同好の志とともに作品を見るのは、楽しいことです。

どうやら彼女は、大学で芸術に関する勉強をされた方のようで、多くの展覧会を楽しんで来られたようです。

互いに素性も名前も明かすことはありませんでしたが、
楽しかった30分ほどのミニ・デート、もしかすると、
これからも節制して生きよ、という神様からのメッセージだったかもしれません。

ミニ・デートに舞い上がることなく、僕も、そして皆さんも、今日も明日もご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。