僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

若さを振り返る

また夢の中でスリップしてしまいました、リスボン、58歳。
アル症、肝硬変、飲酒由来の疾病2大スターと仲良くしています。

本日もリスボンの、わがまま・ノープラン・ブログ、ご訪問、ありがとうございます。

現役引退まであと数年になりました。

同僚とも、現在の授業体制の若手への引き継ぎについて語り合うことが増えてきました。

今更ながらですが、若さゆえの怖いもの知らずが懐かしい。

特に僕の場合、デザインに関する理論的な背景を若者たちに説くという、
考現学的な性格をもつ仕事をしています関係上、
常に、過去と今日性の境目の話に関しては敏感にならざるを得なくなります。

かつて授業の中で「現代」という枠の中で話していた現象が、
今では「近現代」ないしは「近代」という枠の中に移し替えていく必要が出てまいります。

若い頃は、平気で「現代」と語れたいたことが、もう無理になってきたものも少なくありません

若い頃と違って、現象に対する分析や理解も、より慎重になってきています。

若い頃は、当時の若者、すなわち当時の僕にとってみれば、数年の間隔を空けた後輩たちに、
勢いに任せて、間違っているとは言わないまでも、
慎重な吟味を欠いた仮説を平気でぶちかましていました。

それはそれで、後輩たちには、思考の様々な可能性を提示できていたと思いますので、
意味のあったことだと思います。

でも今は、そんな若さを前面に出した言動に身を任すことはできません。

若さとは、失って初めてわかる、何にも代えがたい輝きであったのです。

いつまでもやんちゃなつもりでいたけど、やっぱ、歳とったわ。

でも、どっかに青春の青臭さを残しておこうっと。

人間、そう簡単には完成しません。
皆さんも僕も、今日も明日も、未完成の中で、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。