アル症と肝硬変、仲良くしています、リスボン、58歳。
本日もリスボンの、お気楽・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。
昨日は、草間彌生展のことについて書きました。
実は同じ会場で、
という、東京の代表的な5つの私学芸大による共同の卒業制作展が開かれています。
日本の高等美術教育の現状の成果の半分を一挙に見ることができる、
関係者にとっては大変、便利な機会です。
関係者にとっては大変、便利な機会です。
各大学の個性もあり、また、出品学生一人一人の温度差もあり、
まさに玉石混交の展示でしたが、楽しめました。
まさに玉石混交の展示でしたが、楽しめました。
中でも一人の学生のユニークな取り組みには、心を惹かれました。
彼女は、基本的には似顔絵を描くのですが、
必ず一人のモデルにつき、2枚、描きます。
必ず一人のモデルにつき、2枚、描きます。
1枚はモデルを見ずに描き、もう1枚はじっくりと観察して描くのです。
もちろん、見ないといっても全く見ないわけではなく、
最初のよろしくお願いしますといったあいさつの瞬間くらいは顔を合わせるわけです。
しかし、その一瞬の記憶というか印象だけで、ぐいぐいと描いていきます。
最初のよろしくお願いしますといったあいさつの瞬間くらいは顔を合わせるわけです。
しかし、その一瞬の記憶というか印象だけで、ぐいぐいと描いていきます。
展示はこれまでの作品と、会場での実作のパフォーマンスからなっています。
(写真は実作の様子で、その掲載は、ご本人の了解を得ています。)
(写真は実作の様子で、その掲載は、ご本人の了解を得ています。)
彼女のこの取り組み、様々な可能性を考えさせてくれました。
何といっても、絵を描くことの、描く本人にとっての社会的意味や意義についての、
原点に立ち戻っての考察が呼び起されます。
なぜ人は絵を描くのか、そしてそのことは自己満足以外にどのような意味を持ち得るのか。
原点に立ち戻っての考察が呼び起されます。
なぜ人は絵を描くのか、そしてそのことは自己満足以外にどのような意味を持ち得るのか。
また、大道芸的な面白さもあり、
またモデルになる人にとっては、ある種のセラピーのような可能性もありそうです。
またモデルになる人にとっては、ある種のセラピーのような可能性もありそうです。
アートの新たな可能性を感じることができ、生き続ける希望をもらえました。