僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

草間彌生

なかなか春になりません、今朝も大津市北部の早朝は雪が舞いました、
でもアル症にも肝硬変にも寒さにも負けません、無駄に陽気な58歳、リスボン

本日もリスボンの、無駄にご陽気・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

今、両国の駅前のホテルの1室にいます。
明日、横浜で学会があるので、展覧会見学も兼ねて1日早く出張に出てまいりました。

いつものお茶の水の定宿のホテル、今回は取れませんでしたので、新規開拓です。
まだ朝食をいただいてませんので、総合的な評価はできませんが、駅からも近く、部屋もまあまあ使いやすそうなホテルです。

さて、出張の日時を早めて見てきたのは、
新国立美術館、「草間彌生 わが永遠の魂」展です。

何かとマスメディアにも取り上げられることの多いアーティスト、草間彌生
彼女の最新の仕事と、これまでの軌跡を振り返る2部構成からなる展示、
とんでもなく見応えがありました。

現在も制作活動を展開しているアーティストについて、批評することは簡単なことではありません。
そして草間彌生に関しては、その作品もさることながら、
彼女の人生や現在の彼女が置かれている状況も含めて、
語るためには、はずことのできない要素が多すぎます。

こどもの頃からよく幻覚を見ていた天才少女、
そして60年代から70年代、アメリカのアート・シーンで注目を集めたオリエンタル・ビューティー
帰国後の文芸活動も含めたデリケートな表現、
そして精神的な疾患のため、病院からアトリエに通いながら精力的に制作活動を展開している現在。

感性と理性の融合を見せるインテリジェントな側面と、
言葉による分析をあえて拒絶するかのようなプリミティブな表現、
しかしそんな彼女の最近の作品は謎めいたタイトルで観るものを惑わし続けます。

はっきり言って過剰な色彩の洪水に目が疲れました。
何かを感ぜずにはいられない、そしてそれらの感覚に言葉を与えたいという衝動を抑えられない、
しかしどのような言葉を引っ張り出しても、草間彌生の圧倒的なバイタリティーの前では、
全てが薄っぺらくなってしまいます。

プレミアム・フライデーの影響もあったと思いますが、
多くのギャラリーで会場は溢れていました。

首都圏近郊の方にはオススメです。

さてプレミアム・フライデーということですが、
夕方のニュースに乾杯のシーンが多かったのは、少し参りましたね。
飲酒願望が蘇ったとは言いませんが、
オフタイムの過ごし方はアルコールだけじゃないんですよね、当然ですが。

サァ、皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。