僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

大学と看板

肝硬変のアル中先生、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、世を拗ねる・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

本日はボケーっと過ごしました。
昨日、一昨日の出張疲れのためですが、
その中でも何に疲れたかというと・・・

もちろん、展覧会疲れもあります。
展覧会、流そうと思えば流せますが、徹底的に味わい尽くそうと思えば、かなりの重労働になります。
4時間以上、立ちっぱなしで、幾つかの画面等を凝視して回るわけですから。

それから僕の歩き好きもあります。
つまり、勝手にいっぱい歩いて疲れたぁ、と文句を言っているわけですから、
知らんわ、ということにもなりますよね。

でも、歩くことで見えてくるデザインの問題もいっぱいあります。

昨日は、イランとスペイン出身の気鋭の建築家夫婦による設計で、ユニークな空間構成を見せる横浜港の大さん橋を見学し、
その足で学会会場のフェリス女学院まで、中華街を経由して歩きました。

おそらく、平面的な移動としましては、5キロほどですので、どうということはありません、はずです・・。

何が疲れたかというと・・・

フェリス女学院の場所です。

公園が散在する山手にあるフェリス女学院
たどり着くためには、ちょっとした登山に挑戦する必要があります。

しかももう一つフェリス女学院の特異なポイントは、
この先に大学がありますよ、という行き先案内が街の中にほとんどないのです。

ほとんどの私立学校は、宣伝効果も考えてできる限り名前を公共空間に露出させます。
行き先案内はそのための有効なツールであり、
また遠くからも目立つように大学の建物にはどでかい看板がつけられることが多い。

しかしフェリス女学院、行き先案内は全くなく、
もちろん、大学の存在を示す、下品などでかい看板なぞ掲げてはおりません。
さすが、伝統校、名門お嬢さん大学の面目躍如です。

結局僕は、フェリス女学院にたどり着くために、大学のある丘の周りを無駄に1周しました。
しかも、案内看板が全く見当たらないので、
自分の行動が目的地に向かっているのかどうかも判断のできない、
非常に辛い小一時間の散策を強制されたのです。
散策ではなく、ほとんど罰ゲームでした。

みなさん、どでかい看板を掲げ、街のあちこちに行き先案内を設置している私立の学校は、
訪問者に対して親切であると同時に、
経営状態の健全化のためには何でもやりますという、涙ぐましいガンバリズムの中にあるのです。

伝統校、名門校は、いらんことをせんでも、伝統校、名門校なんです、はい、悔しいことに。

僕の疲れは、悔しさも少し絡んでいたようです。

しかし悔しがってばかりいても仕方がないので、
皆さんも僕も、今日の明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。