僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

58歳

アル中で肝硬変、昭和感覚の生き残り、前世紀の遺物、リスボン、58歳、元気です。

本日もリスボンの、自分勝手・ノープラン・ブログ、ご訪問、ありがとうございます。

いつもご挨拶のところで年齢を書いていますが、58歳です。

かつては、実年齢より若く見られることが自慢の一つでしたが、
今では、頭が真っ白けになってしまったこと、
大病を経験したが故の肌のハリのなさ等から、
年相応に見られることが多くなりました。

別に悲しむことでも喜ぶことでもないですよね。

58歳の自分、もちろん、若い頃には想像すらしませんでした。
58歳の自分がどうなっているか、ということよりも、
58歳まで生きていることが自体が想像できませんでした。
もちろんそんな風に将来について思いを巡らさなくてよいのも、若さの特権であり残酷さでもありました。

よく言われることですが、僕たちのように、
アル症になり肝臓を言わしてしまった人間の平均寿命は52歳だそうです。

美空ひばりがそうだったそうです。
確か石原裕次郎もそうだったんじゃないかな。

幸いにもその年齢は超えることができました。
しかも、断酒ライフに入門しなんとか継続できていることによって、
少しでも長生きして世間から嫌われてやろうという欲が出てきました。

飲んでる最中は、飲み続けて死ぬつもりでした。
というよりも、飲んで死ぬんだったら、それもアリだなと思っていました。
その死にざまがとんでもなく不細工で、
周囲に迷惑をかけるということにはまったく思いが至りませんでした。

僕は幸いにも家族があり、低収入ながらも社会的に守られる権利を持つ立場にあります。
もし、独り身であったなら、どう考えていたでしょう。
おそらく十中八九、52歳くらいで死んでいたでしょう。

新聞で死亡記事を見ると、同年代の訃報に触れることが増えてきています。

退院から1年を経過しました。
小さくてもいいから、もう一花咲かせてから神様の元にはせ参じようと思います。

皆さんも僕も、そういうわけで今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。