僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

お役所の仕事

昨夜は11時から6時までノンストップで眠りました、アル症・肝硬変初期高齢者、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、世間知らず・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。

このところ世間は(というか、一部マスメディアはと言うべきでしょうか)、
私立学校法人をめぐる疑獄?事案で賑わっています。

特に首相夫人が関わっていたのではないか、ということで、
話はようわからん、次元の広がりを見せています。

僕自身は、
思想的にも生理的にもあの首相が大っ嫌いですので、
アッキード事件かどうかわかりませんが、距離を置きつつ、関心を持って見ています。

真相はさておき、
実は僕も、かつて似たような現場の近くに身を置いていたことを思い出しています。

僕は、僕の勤めている大学の創立時の教員です。
ですので、学校法人が新しい学校を設立するということがどれほど大変な事業であるかということを、
まさに身近に見た経験をもっています。

大学設立準備室の中心的役割を果たしていた職員さんは、
本当に事務所に半年以上、寝泊りを続けて、必要な書類の作成に邁進してました。

そして節目節目には、何人かで東京に赴き、
ホテルに大型のコピー機をリースし、文部科学省に日参したそうです。

文部科学省との事前折衝においては、一度で書類が受理されることはほとんどなく、
まず間違いなく、大幅な手直しを求められたそうです。

手直しのたびにエビデンスを確認し、場合によってはエビデンスの実物確証を行う、
あるいは僕のような着任予定者に対して確認の連絡を取る、
ほんまに病人が出るほどの過密な課題を課せられたようです。

よく考えてみると、書類に対する手直しを要求するということは、
その書類をちゃんとチェックしないとできないことですよね。
つまり、申請者側に対して過重な責務を課する審査者側も、
同等の、あるいは場合によっては申請者以上の過剰な労務に取り組んでいる可能性があります。

そう考えてみると、お役人さんってすごい仕事ですよね。

もちろん、ルーティンワークの中でボケ~っとしているクソ役人もいるでしょうけれど、
少なくとも中央官庁の役人さんたちは、
提出書類のあら探しというタスクに関しては、
とんでもないスキルの持ち主なんでしょう。

スンゲェ~んだろうなっと言う感想しか出ません。

アル症予備軍もいっぱいいるんだろうな、きっと。

ま、国の財産ともいうべき若者を育てようという機関の設立に関する認証ですから、
色々と厳しいのは当然でしょう。
僕もそのような業界の中で飯を食べていますので、大したことは言えませんが、
もっとシンプルに若者たちと向き合いたいなと思っています。

仕事のおいしいところだけをつまみ食いしようというのは甘いというのはわかっているつもりですけどね。

世間はやかましいようですが、皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。