僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

池上さん

今日も素晴らしい初秋の空気を味わうことができました。
アル症・肝硬変、リスボン、58歳。スンマセン、元気です。

本日もリスボンの、ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


池上さん、もちろん、池上彰さんです。

かつてNHKの報道の顔を務められ、
今では、NHK, 民法を問わず、政治や社会の問題についてできる限り客観的にかつ分かりやすく解説してくれる、
稀有な現在の語り部です。

右側にも左側にも立たず、あえていえば、人間中心主義的な正義感を決して揺るがすことはなく、
しかし、説得力のある解説をしてくれる、
並みの努力とキャリアではできないことですよね。

とりあえず池上さんの解説を聴いておけば、世界情勢から国内政治、そして社会問題まで、
基本的なことは大丈夫という安心感が得られます。

ホンマ、すごい人です。

最近僕は、韓民族朝鮮民族は恨の民族であると書きました。

そして慰安婦問題を象徴する少女像が、日本国民の感情を逆なでするかのようにいまだに設置され続けていることについて、
恨の文化に基づく、民族的な感情の問題であろうと指摘しました。

今日の朝日新聞の、「池上彰が歩く韓国」という記事の中に、僕の予想を裏付ける証言が掲載されていました。


 日韓合意で、慰安婦問題は解決済みとしたことについてはどう思う?(池上さんの問いかけ)

 「おばあさんたちはそれに対して、とても反発しました。公式謝罪や法的賠償については何の言葉もなく、しかも賠償ではな  く、補償金、寄付金の状態でお金をもらうという、怒るしかない状況でした。」(少女像を見守っている女子大学生)

 安倍政権が謝罪している。あれでは不十分?(池上さん)

 「真摯さを見せようとするなら、直接おばあさんたちを訪ねるべきです。」(女子大生)

 (朝日新聞 9月30日 朝刊)

もちろんこの記事の中で、池上さんはこの大学生の返答に対して、支持も反対も表明してはいません。
韓国には、このような捉え方をする人が少なからずいる、という紹介です。

しかし、僕が前に書いた予想とほぼ近い内容でした。
韓民族は、政治的解決や金銭による解決ではなく、心の問題としての解決を望んでいる。
そのような韓民族にとって日本政府の態度は、感情を逆なでするものでしかないようです。

そして、前に書いたことの繰り返しになりますが、
韓民族出身の僕は、理屈の問題としてではなく、直観的に共感できる部分があるようです。

僕自身も、恨の感情、恨に基づく文化意識の中で生活しているようです。
いい、悪いは別にして。

時に異文化接触は、理性を超えた軋轢を生むこともあるようです。

理詰めで納得することも大事ですが、理屈を超える感情や感覚があることも尊重する必要があるでしょう。

少し硬い話になりましたが、

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していいきましょう。