僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

歳をとると酒に弱くなる?

今日も迷惑空元気、アル症・肝硬変、リスボン、58歳。

本日もリスボンの、そうなんだ・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


本日の日経グッディ・ニュースに、「加齢とともに酒に弱くなる」という内容の記事が載っていました。

曰く、
歳をとると、飲める量がおのずと減ってくる、
歳をとると、二日酔い、あるいは三日酔いに至る飲酒の限界値が下がる、
歳をとると、二日酔い状態の解消に時間がかかる、
etc. etc. なんだそうです。


主な原因としては、

肝臓の機能が低下する、

体内の水分量が少なくなるからだそうで、

加齢によるアルコール処理の鈍化は避けられない現象だそうです。


そして最近の困った現象としては、
高齢者のアルコール依存症が増えていることが挙げられるそうです。

例えば、定年退職になった男性が、
すぐには生活のメリハリや生きがいを見出すことができず、飲酒に走ってしまい、飲酒制御困難に陥る、といったことだそうです。

高齢者のアル症者の増加は、社会的な費用の増大という観点からは由々しき問題ですよね。

そこで僕たち断酒ライフ入門者は断酒ライフのすばらしさを様々な場で語るという貢献ができそうです。

だらしなく酒を飲みくさって体を壊したくせに、という悪口が聞こえてきそうですが、
しかし経験者にしか語れないことがあります。
僕たちは正々堂々と自らの体験を語りましょう。


さて、加齢とアルコール摂取能力の低下について僕自身の経験を振り返ってみると、

僕は真逆の蛮行に走っていました。

なぜか、50台になってから酒量は増えました。

以前は4日は持たしていた焼酎の1.8リッターパックが、
やがては3日で飲み、そして2日で飲み干すことはないにしても、3日目には新たに買い足す必要があった、という具合でした。

もちろんその過程で、肝臓にこれ以上はないと思われるような負担をかけていました。
その結果、肝硬変に至ったわけです。

でもなぜ僕は、歳をとってからも酒量が増えたのでしょうか。

もちろん一つには、すでにアルコール依存症を発症していた、ということもあります。

そして僕自身の仕事の特殊性もあったように思います。

大学の教師・研究者は、定時出勤という考え方がありません。
そして多くの場合、グループワークの機会も少ない。
僕の場合は、研究に関しては、全く一人で展開していました。

定まった時間に職場に顔を出す必要は、毎日のようにはない。
顔を突き合わせながら仕事をする相手もいない。

授業も、学生たちとは空間的にある程度の距離を置いて、顔を合わせます。

したがって、時間的制約による飲酒抑制、
そして酒臭さを避けるための飲酒抑制という、
ごく当たり前の社会人であれば当然気にかける、飲酒行動のブレーキが半分以上、壊れていたんですね。

そのような中で、50台になってから加速度的に飲酒量が増えていき、
やがては昼のみ、朝のみに至りました。

ある意味、自由の効くポジションであったことがマイナスに作用してしまったようです。

今さら後悔しても仕方がないのですが、
少なくともそのような経験についてもいろいろな形で発信し、
同じ失敗を犯す後輩を減らすことに貢献していきたいものです。

アル症者にも生きる意味があります。



ということでいつものように
皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWOA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。