僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

僕たちはまだ理解されていないようです

飲酒歴40年、断酒歴2年と少し、厚かましき人生ほぼ60年、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、本屋さんに行きました・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


今日は特に頑張ったことは一つもありません。

朝、遠征のためにかなり早くに学校に行かなあかん倅を、6時に高校の近くまで送ったことぐらいかな。

あとは、伏見稲荷に行こうと思って近くまで行ったら無料の駐車場が入場できず、
じゃぁということで、ほぼ40年ぶりに京都、蹴上の将軍塚に行ったら、昔の光今いずこ?で、

んじゃぁということで、大津市里山のショッピングモール、フォレオに行きました。

(以上のつながりは、僕の中では必然的にすっとつながっています。)


フォレオには特に目的も持たずに行きました。

僕はショッピングモールを見て回るのは、結構好きです。

僕が行くことのあるショッピングモールやショッピングセンターはいくつかありますが、
それぞれ、微妙に個性があります。

食料品の値段でも、
それぞれの店で、得手不得手があるようです。

それから入っている本屋さんも、それぞれに品ぞろえに個性があります。

で今日行ったフォレオ里山ですが、本屋さんとしては、大垣書店が入っています。

ここは一般書、娯楽書も充実していますが、
専門書の分野で結構、頑張ってはります。

医学・看護学関係は、素人目にも充実しているように見えました。


全く僕としては畑違いなのですが、
医学書、それも精神医学書のコーナーを物色していると、
当然といえば当然ですが、
アルコール依存症や薬物依存に関する専門書も並んでいました。

でその中で、アル症の最新の専門的なガイドをパラパラとめくっていたのですが、

患者(僕たちですよね)のスリップを責めてはいけない、
患者に精神的な面での努力を必要以上に求めることは逆効果につながる、

という記述がありました。

この本はお医者さんをはじめとする治療者に向けて書かれた本のようですが、
その中でいまだに、
依存症はいわば使用障害ともいい換えるべき疾病であることを改めて確認する必要について、
述べられていたのです。

つまりお医者さんの世界ですら僕たちアルコール依存症患者は、
意志が弱い、或いは道徳的に問題があるがゆえにスリップしてしまう、
ダメダメな連中、
と考えられているようです。

どうもこの国の賢い人たち、優秀な人たちは、
精神論がお好きなようです。

どんな困難でも精神のたくましい働きで克服できる
それができない人はそのことが責められるべきである
健全なる精神は健全なる身体に宿る

そんな前時代的な、
優秀な子だけがえらいんだよ、みんな心を鍛えようね、
といった精神主義が、
精神医療の世界でも、いまだにはびこっているようです。

もちろん僕たちがアルコール使用障害者になってしまった理由の中には、
個人としての弱さや問題もあったと思いますが、

しかしそこばかりをいつまでも責められても、何の解決にもつながりません。

むしろ医療の専門家の皆さんには、
新たな生活観や生活様式を探ろうとしている僕たちと周囲の人たちを、
物心両面から支えて頂きたいと思います。

まだまだ僕たちの声を単なる甘えとしか理解しない人たちがいるとは思いますが、
でも、挙げられる声は挙げていきましょう。

僕たちは闘病生活を送っています。
僕たちの闘病生活の成否は、
僕たちの幸せだけではなく、
僕たちの周りの人びとの幸せにも大きくかかわりをもちます。

僕たちを穏やかに頑張らせてください。

そう、穏やかに。


いつものエンディングを少しアレンジしましょう。

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚に穏やかに、かつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。