僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

悲しいサガ

飲酒歴40年、断酒歴2年と少し、厚かましさ満載、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、ちょっと物悲しい・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


今、東京から戻る車中で書いています。
(といってもアップロードは家に着いてからです)

今日は東京も寒かったのですが、
やはり滋賀はもっと寒そうです。

少なくとも新幹線の車中から見る限り、
雪は降るわ、積もりつつあるわ、
風は吹くわ、車はゆっくり走っているわ、でもって、
見ているだけで十分に寒そうです。


さて今日のご報告は、
昨日、確認した、亡くなった弟のアパートの部屋についてです。

一人暮らしの中年男、
しかも酒で体を壊しつつある中での孤独死
たいていの場合、その部屋は絶望的なまで散らかっており、
そして不潔を極めているものらしいですが、

年末に板橋署の刑事さんからも聞かされていましたが、
実際に見てみると、
意外なほど綺麗に片付いており、
そこは助かりました。

同席した不動産屋の担当さんも、
消臭等の手間はかからなさそうだと言ってくださいました。

おそらくあいつは、
以前に膵炎で救急車で運ばれて以来、
休日は静かに部屋の中で過ごすという、
インドア派に生まれ変わった結果、
部屋を綺麗に使うという習慣が身についたのでしょう。

あいつが残していったもののほとんどは清掃業者さんに処分したもらうことになりますが、

比較的、頑丈そうなキャリーバッグが二つあったので、
それは僕が頂戴することにしました。


部屋は綺麗だったのですが、
おかしかったのは、

この引き取ることにしたキャリーバッグもそうですし、
他の場所からもなんですが、
あっちゃこっちゃから日本酒のワンカップが出てきたことです。

あいつのアパートは、コンビニもすぐ近くにあるので、
たとえ酒が切れても、すぐに補充できる場所だったんですが、

やっぱそこはアル症のサガですね、
身の回りから酒が切れてしまうことを一番心配するんですね。

僕もそうでした。

常に焼酎の残りの量は頭にインプットされていましたし、
そしてこれまた常に、少し多めに補充することを絶対に忘れなかったんですね。 

僕の場合、帰宅途中にスーパーがあり、
牛乳を始めとする必需品の食料品を買ってくると言っては、
仕事帰りに酒の補充ができたんですね。

弟の部屋からは、
もちろん、飲み残しの焼酎の1.8リットル・パックもあったんですが、
それ以外に、
5本のワンカップが発見されました。

おかしくも悲しい、アル症のサガです、ほんまに。

もしかすると、
家にどれだけの酒があるのかを常に意識しているかどうかも、
アル症判定の基準の一つになるかもしれませんね。

悲しい、生き物です、アル症人間は。

その笑ってしまう悲しさに逆戻りしないためにも

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。