僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

ボサノバな生き方?

飲酒歴40年、断酒歴2年と5か月、不良初期高齢者、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、ボサノバ・ノープラン・ブログ、ご訪問ありがとうございます。


いつも主張していますが、
僕はミュージシャンです。

誰が何といおうと、ミュージシャンなんです、
たとえ、音楽活動から収入を得ているわけではないにしても。

若いころにピアノを弾いて生計を立てていた時期が10年ほどありますが、
現在は、広い意味での芸術論や社会学を教え研究することで給与を得ています。

でも僕の心の重点は音楽に軸足を置いています。

そして来るべき定年後の「終わった人」生活では、音楽にホンマに真剣に取り組む覚悟です。


ですので僕の音楽に対する態度は、
多分、近くにいると、暑苦しいことこの上ないと思います。

マジすぎて、うっとおしいことだと思います。


でもこの頃、
ライブ活動の中で積極的に詩を書き、その詩を歌うようになってからは、

暑苦しくない伝え方の方が人の心に響くこともあることを知りました。


僕はライブで歌を歌うときは、僕専用の高感度なマイクを使っていますが、
そのマイクで歌うときには、
あまり声を張り上げないほうが、
言葉が伝わりやすいようです。

まだささやくような歌い方はできませんが、
でも、声は軽く、でもメッセージはしっかりと歌うことが大事であることに気が付きました。

ポップスの中でそんなテイストが一番重視されるのが、
ボサノバじゃないでしょうか。

他のジャズの形式と異なってボサノバは、
できる限り音数が少ないほうが、クールな演奏になります。

ジャズの多くでは、
演奏家が限界に挑戦するかのような、詰め込んだフレーズが次から次へと現れますが、

ボサノバでそのような暑苦しい演奏は、興ざめです。

60を前にして、ようやく枯れてきたとは思いませんが、

テクニックはあくまで手段であって目的ではないことを思い知りました。


百点満点を追求する暑苦しい努力もいいですが、
力の入れどころを加減する、ボサノバな生き方も悪くないようです。


飲酒者の頃は、酒を飲むことにむきになっていました。

でも今は、楽ができるところは楽をするために断酒を続けています。

ボサノバな生き方、ボサノバな断酒、
悪くないと思います、ハイ。


ということでボサノバのクールなビートにのせて、

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol ボサノバな断酒ライフ、継続していきましょう。