僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

東山魁夷 錦通り (京都二題話)

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飲酒歴40年、断酒歴2年と8か月、不良初期高齢者、リスボン、59歳。

本日もリスボンの、プチ京都巡り・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。



タイトル通りです。

今日は昼過ぎから京都国立近代美術館で開催されている、
東山魁夷展」、見てきました。

平日の昼間というのに、かなりのお客さん。

もちろん客層の中心は、僕たち高齢者ですよ。

何でこんなに集客があるかといえば、

第一に芸術の秋、
しかも今日は台風の合間の晴天。
美術館に行って、少し散策を楽しみ、帰りにちょっとディナーなんていう、
リッチな高齢者層にはうってつけの日にち設定でした。

第二に、東山魁夷
恐らく多くの人にとって安心して楽しむことのできるアーティストだと思います。

写生派の画家とは言えませんが、
誰もが何となく心の中で憧憬とともにもっている風景を、
優しい色彩で描いてくれています。

難しいことを気にせずに、
「きれいねぇ」といっていればよい、大変、わかりよい作風が安心を担保してくれます。

そして第三に、今週が最終週であるということ。
僕もそうでしたが、駆け込みで見に来た美術ファンが多かったのも事実でした。


僕も、まだ美術にそれほど関心がなかった高校生の頃、
何故か東山魁夷の画集を購入し、
有名な道の絵あたりをええなぁと眺めていました。


今では様ざまな経験も積んだこともあり、
高校生の頃よりもはるかに多様な楽しみ方ができます。

でも何よりも感心したのは、

以前、横山大観を見に行った時にも感じたのですが、

日本画のアーティスト、高齢になってからがしつこい!

70歳過ぎても現役のアーティストとして絵を描いているその生き方。
むっちゃ、刺激されます。

負けずに生き延びて、
わがまま一杯に活動せねば、との想いを新たにしました。

(スンマセン、世間の皆さん。はた迷惑高齢者宣言、毎度繰り返します。)



そのあと、
岡崎の美術館から丸山公園を経由して、
高島屋、大丸とめぐるいつもの散策コース、歩いてきました。

歩くスピードは落ちています。
身体の老化は素直に受け入れようと思います。


途中、京のお台所とよばれることもある錦市場通りを歩きましたが、
写真はその時見かけた、
国産の松茸です。

八百屋のおっちゃんに、
「目の保養させてや」と声をかけ、写真を撮らせてもらいました。

実は僕は、松茸が抜群に美味しいキノコだとは思っていません。
香りは抜群ですけどね。

ま、季節の話題のものということで楽しんでいます。


ところで錦市場
どうやら最近は、怪しげな串焼きの販売は目立たなくなったようです。

ひと時は、あんなもん、京都で売るもんと違う、
と古くからの京都のあきんど衆は批判していました。

たしかに港の近くの市場ではありませんから、
潮の香りをぷんぷんさせる海産物の串焼きは京都のものとは言い難い。

ましてやそんな櫛を食べながら、
決して広くはない錦通りを歩くなんて言うのは、
どっかよそのマーケットでやってほしいと僕も思います。

でも喜んで購入する旅行客もいらっしゃるので、
京都らしくない、という一言で禁止することもできません。

今日も、何軒かはそんな商いを見かけました。

なんぼ昔がえぇといっても、
時代の流れを止めることは簡単ではありません。

これもまた一つの伝統になっていくのかもしれません。


土曜日の大阪散策といい、今日の京都ロング散歩といい、
やっぱり、外をうろうろするのは楽しいもんです。

じっくりこもって内側も鍛えつつ、
街に出ていろんな刺激のシャワーを浴びるのも一興。

そしてそのためには生き延びねば。


ネバねばねば。

ということでいつものように。

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWpA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。