僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

酒と車

飲酒歴40年、断酒歴2年と11か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、人間ってもろいよね・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。


阪堺で起きた悪質な煽り運転後および追突による死亡事故、
あるいは悪質な煽り運転および追突による殺人事件、

本日より裁判員裁判が始まったそうです。


で被告側の驚きの主張、

故意にバイクに追突もしてなければ、
煽り追跡もしていない、

前方を走るバイクの発見が遅れ、死亡事故を起こしてしまったが、
あくまで事故であり、
事件ではないとのこと。


以前の東名高速道路における事件の裁判とは異なり、
今回の裁判の被告と弁護側、
追い越されたことに腹を立てたがゆえに追跡したという行為、
即ち、煽り運転そのものまでをも、否認するという戦術に出てきました。


ドライブレコーダーの記録も明確に残っているにもかかわらず、
なぜこのような戦術に出たのでしょうか。

僕は訴訟や裁判の専門家でもなければ、
法律に明るいわけでもありません。

弁護側の捨て身の戦法としか思えないのですが、

しかし現在、報道されている限りの情報から判断する限り、
先の石橋被告以上に悪質な事案だと思います。


裁判の結果を見守るだけなのですが、

ここで、これらの被告の心情が全く他人事なのかどうかを考えてみると・・・・



案外、他人事として済ますことができない部分があります、正直。

僕は追い越されたり、追い抜かれたりすることはあまり気にならないのですが、

何故か合流の際に割り込まれると、ぶちっと切れ気味になります。

よくハンドルをもつと人格が変わるといわれますが、
僕の場合、低速走行時の順番抜かしの際に、
アホになってしまうようです。


順番が抜かされたからといって目的地への到着時間が遅れるわけではないのですが、
何故か、わがままボウやモードに入ってしまうんですね。


車という乗り物、
運転者が完全にガードされている上に、
人力をはるかに超えるパワーを発揮します、
その操縦権を握ってしまうと、人間はアホになってしまうようですね。
もちろん、全員ではありませんが。


いわゆる全能感というやつです。


多分、飲酒がもたらしてくれる効能(?)も、
一時的にせよ、意味不明な全能感をもたらしてくれることにあるんでしょうね、場合によっては。

僕たち、人間という生き物は、
簡単に勘違いするおバカさんな生き物のようです。

酒はその勘違いをいとも軽々と引き起こします。

僕たちのその勘違いの連続の中で、心を壊してしまいましたが、
この危険性は、煽り運転並みの悪質性があることを訴えなければなりませんよね。

やっぱ、死んじゃダメです、僕たちみたいなダメダメ人間でも。

というより、ダメダメを自覚したが故に僕たちは生き続けなければなりません。


ですからいつものように、

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。