僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

海の夢

飲酒歴40年、断酒歴3年、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、ちょっとファンタジー・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。


今日の話は、門外不出の情報へのヒントが含まれます。

取り扱い要注意ということでお願いします。



今年の大学入試は、
少しだけ、昨年までと違う部分があります。

しかしその小さな変化は、
特に僕が勤めている大学のような中小の私学にとっては、

とんでもない影響力のある変化です。


何かといいますと、

大学の管理官庁である文科省が、
入学定員を大幅に上回る入学者を出した大学には、
補助金をカットしますよ、

というご無体なお達しを出したのです。


日本の私学のほとんどが、
学生からの納付金と文科省からの補助金を中心的な収入にしています。

学生納付金で儲けようと思えば、
多めに学生を入学させるというアコギなやり方が考えられますが、

もちろんこのアコギな方法は、
教育の質の低下につながります。

当然ながら、日本の若者たちの全般的な質の低下につながり、
日本の国際的な競争力の低下にもつながります。


そこで、しっかり入学定員を守りなさいということになり、
その審査がかなり厳しくなるということです。


で今の季節、日本中の多くの私立大学では、
とてつもなく難しい予想を立てながら進める難解な会議を繰り返しています。


何かといいますと、
入試合格判定会議です。


これ、難しいんですよ、ホンマに。

合格者のうち、実際に何人が入学してくれるか、
つまり、定着率、あるいは歩留まりをあれやこれやと予想しながら、

文科省からペナルティーをもらわないぎりぎりの線の合格者ラインを考え、
合格判定を出します。



僕の勤めている大学も、
今まさに、今年度の入試の最終段階を迎えていまして、

絶対に入学者が260人を超えてはいけないが、
経営上の安定ラインを確保するためには、
240人は入学してほしい、

という微妙なラインをにらんだ合格判定を行っています。

いきおい、入試判定会議は長丁場になります。



ですが・・・

窓際族確定の僕にとっては、
一緒になって心配することも求められてませんし、
ただ、会議の成立定員を充足させるための数合わせ要員ですので、


学長だ、学部長だ、入試担当副学長が、
いろいろなシミュレーションを考えながらあーだこーだと議論している間に、

ハイ、寝ちゃいました。




今日の居眠りは多分、5分ほどのことだと思いますが、

僕にとっては懐かしい光景?を楽しむことになりました。

それが海の夢です。


僕は18歳まで、伊豆半島の先っちょの、下田という町で育ちました。

そして少年時代の僕は、
音楽大好き少年であると同時に、

海も大好き少年だったのです。


今日、会議中に見た夢の海は、
静かな入り江の岩場の沖に浮かびながら見た、

水中の様子です。


水の色は、真っ青というよりも、
ライムグリーンといった感じ、

そして空中では強烈な太陽の光も水中では優しい曲線を描きながら揺らめく、

透明度はかなり高いのですが、
でも海水のそこに何かがあるというよりも、

海水の柔らかい積み重ねの中を光がゆらゆらと揺れる、

そんな優しい光のバレーを上から覗き込んでいる、

そんな感じです。


今の僕の生活サイクルの中には、
海を楽しむ時間はありません。

当分、ないでしょう。


でも、後、60年生きる予定ですので、

そのどこかで、東南アジアのどこかの海で優しい海を眺める機会もあるでしょう。

目指せ、ダブル還暦。


ということでいつものように、

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。