僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

生きようとしているこどもたち

飲酒歴40年、断酒歴3年と3か月、不良初期高齢者、リスボン、60歳。

本日もリスボンの、僕たちは生きててナンボ・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。


今日の午前中は、
勤め先から一番近い、特別支援学校を訪ねてきました。

来週の土曜日にその支援学校で行われる催しに、
学生たちとともに参加することにしていますが、
その打ち合わせのためです。


で今日は、
二つのクラスの授業を参観してまいりましたが、
一つは、中学部の軽い知的発達遅滞のこどもたちのクラス、

そしてもう一つは、
医療的な加護を必要とする重度の心身障害とともに生活しているこどもたちのクラスです。


いつも障害とともに暮らしているこどもたちと接触すると思うのですが、

僕たちは、このこどもたちから学ぶことがいっぱいです。

軽い知的発達遅滞のこどもたちのクラスは、
中学生たちなのですが、

学習の内容は一人一人、異なります。

余りを伴う割り算の勉強をしている子もいれば、
簡単な漢字の書き方を復習している子、
そして平仮名の書き方を勉強している子。

中には、同じ色を組み合わせる勉強をしている子もいました。

みんな楽しく、一生懸命、プリント学習に取り組んでいました。


医療的な加護が必要なこどもたちのクラスは、
もう、教室に入っただけで、
目がウルウル状態になりそうです。

全員が車いすというか、ベッド椅子にのった状態で、
自分の意志で動かすことができる体の部位は、
それぞれのこどもで異なりますが、
ごく限られています。

でもみんな、
顔いっぱいで、見かけないお客さんの僕に対する好奇心を丸出しにしてくれました。

そんなこどもたちの熱いまなざしを浴びただけで、
もう泣きそうでした。

常に血圧や呼吸数を管理する必要があり、
また10分ごとに痰の強制吸入が必要な子もいましたが、
みんな、精一杯、生きています。


ごくわずかの薬物の摂取で人間以外の化け物になってしまう病気になった僕たちですが、
そんな化け物もどきの僕たちも、
この懸命に生きているこどもたちには、
ただただ、励まされます。


酒が飲めないくらいで絶望している時ではないんです。

ですので、いつもの気合で生きることの意味を確認しましょう。


皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで
LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。