僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

ホンマは基本が一番スリリング

飲酒歴40年、断酒歴4年と7か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル61。

本日もリスボンの、初心に勝る芸術的向上心なし・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

11日(金)、本日(日)、16日(水)、20日(日)。

このところ、ライブ出演が連続しています。

これだけ固まったスケジュールになったのは、

たまたまというか、うっかりというか、偶然でした。

 

今日は勤め先の近くの小さなライブハウスの、

ジャムセッションのホストを務めてきました。

ジャズのジャムセッションの場合、

参加者の多くは40代以上のおっさん、オバハンです。

今日も、初めてお越しの方も含めて、

和気あいあいと楽しく演奏してきました。

 

マチュア・ミュージシャンにもいろいろなタイプがありますが、

ジャズのジャムセッションで、どうしても目立ってしまうのが、

自他ともに認める腕自慢の人です。

特に自らのテクニックを120%、ひけらかしたい人が、

その場の空気を支配してしまうことがよくあります。

そしてそういうプレイヤーは、たいがい、難曲といわれている曲を演奏したがります。

それも、演奏の難度が高まる、非常に速いテンポで。

 

しかし、今日集まってくれた皆さんは、

かなりのテクニックをお持ちの方でも、

非常に落ち着いた感性の持ち主の方ばかりで、

奥ゆかしい選曲とテンポ設定で、大人な演奏を楽しんでくれました。

そして大人な感性で取り組みますと、

初心者にとってとっつきやすい、いわゆる基本と呼べるような曲でも、

その曲が潜在的にもっている音楽的な可能性が露にされ、

ジャズの秘めている奥深さを皆で共有することができます。

 

例えばもともとはシャンソンのレパートリーとして有名な「枯葉」ですが、

ジャズにおいても、誰もが演奏する、定番のレパートリーです。

あまりに定番すぎて、初心者向けの曲と誤解される向きもありますが、

しかし今日演奏した「枯葉」は、

少しゆっくり目の落ち着いたテンポであったがゆえに、

そのベーシックなコード進行に秘められた無限の可能性を垣間見ることができました。

 

4時から始まり、7時過ぎまで、たっぷりと3時間、

大人な時間を思い切り楽しみました。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。