僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

ジャムセッション

飲酒歴40年、断酒歴3年と10か月、不良初期高齢者、リスボン、61歳。

本日もリスボンの、今日はバンドライブ噺・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

今日は断酒ネタでは全くありませんが、

ライブハウス等で行われるジャムセッションについて、書きます。

 

 

ジャムセッションは主にジャズライブで行われることが多いのですが、

ロックやカントリーなんかでも行われることがあるようです。

要はプロであれアマチュアであれ、

普段、レギュラーバンドとしては演奏を共にしていないミュージシャン同士が集まり、

ちょっとした決まりごとに従って、

多くのプレイヤーにとってなじみのある曲を取り上げ、

即興演奏を楽しむというものです。

 

僕は昨年くらいからジャムセッションに参加するようになり、

時にはホストミュージシャンを務めることも増えてきました。

基本的にジャムセッションはとても楽しい時間なのですが、

たまにストレスフルな時があります。

 

その1.

セミプロとプロの中間みたいな輩が参加し、

これ見よがしにテクニックを披露して延々とソロ演奏を展開したとき。

たいがいのこの手のプロもどきは、

演奏活動だけでは生活が成り立ちませんので、

楽器屋さんが展開している音楽教室の講師で食いつないでいます。

たしかに技術があるのはあるのですが、

こいつらにはみなで音楽を楽しもうという基本的なマインドセットにかけることが多く、

そのくせ、セッション全体をリードしようとする支配欲も発揮します。

プロとして最悪であるのみならず、

ミュージシャンとしても失格です。

 

その2.

やたらめったら音がでかいやつが参加した時。

とにかく音がでかいので、

参加者全員の共演の中から新しい音が生まれてくる楽しみをぶち壊します。

この手のヴォリューム・オンチ野郎はだいたい、楽器が決まっていまして、

トランペットかドラムス、あるいはロックよりのプレイしかできなギタリストです。

こいつらは自分の音が聴こえないので、どんどん自分の音を大きくし、

その結果、人の音は全く聴かないという、非音楽的な耳を形成してしまった連中です。

こいつらがソロを取った場合、

こちらがバッキングでちょっとした工夫を仕掛けても、

聴こえていないのでなんの反応も帰ってこないので、

全くジャムの楽しみが失われてしまいます。

一人でスタジオに閉じこもるべきやからです。

でも、ちゃんと分かっているトランペットプレイヤーやドラマーが、

繊細なプレイを展開してくれる時は、ドキドキするほどエキサイティングですよ。

 

僕は幸いなことに、

こういう面倒な連中と一緒になることは比較的少ないようです。

そしてこの頃ありがたいことに、

僕がホストを務めるジャムを楽しみに遊びに来てくれる人も増えてきました。

先ほども少し触れたように、

僕はジャムにおいてテクニックを競い合うことは無意味だと思っていますので、

参加者が互いの歌心や遊び心で刺激し合い、

音楽を楽しむマインドセットとちょっとした音楽スキルをもった大人同士が楽しむことが一番大事だと思っています。

来年も、ホストの時も一参加者の時も、

こどもの好奇心と大人の思いやりを両立させながら楽しんでいこうと思っています。

 

いつものように

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。