僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

今年を振り返る 多分その1

飲酒歴40年、断酒歴6年と11か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、年末恒例のノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

もう12月28日、月並みですが、押しつまりました。

押しつまったところで別にどうということはないのですが、

毎年のように、1年を振り返ってみようと思います。

今日は、今年の僕のミュージシャン活動について。

 

今年の僕は、実はライブ活動は数えるほどしか行っていません。

人前で演奏する機会は、平均するとひと月に4回くらいはありました。

しかしほとんどが、ジャムセッションでの演奏であり、

そのうち半分くらいが、僕がホストを務め、

残りの半分は、お客さんとしての参加でした。

 

今、2軒のお店でホストを務めていますが、

どちらの店でも新しい出会いがあり、ゆっくりとではありますが、

着実な歩みを進めています。

 

お客さんとして遊びに行ったジャムセッションでも、いろいろな方と知り合うことができました。

僕はあまり人付き合いのいい方ではないので、

僕の老後の生活の中で、音楽の果たす役割はとてつもなく大きなものになると思います。

 

一方で、何人かのミュージシャンと縁が薄くなる事態もありました。

一人の方とは、僕の方から絶縁を申し上げました。

 

そしてここ3年程、一緒に活動してきた何人かとは、

自然消滅に近い形で、共同活動に終止符を打つ形になりそうです。

この人たちは、音楽を楽しむために音楽と妥協できる、ある意味で大人な人たちでした。

でも僕は、音楽を楽しむために、音楽と妥協できませんでした。

僕にとって音楽は死なないためのぎりぎりのクモの糸です。

音楽以外のこととセットにして考えることはできませんでした。

 

一方で、昔の仲間との二十数年ぶりの再会がありました。

この頃、僕のブログに時々、登場してもらっている、ベーシストの K さんです。

超大手企業の研究員であった K さんは、現在は定年後の悠々自適生活の真っ最中。

今後の僕の音楽活動の重要なパートナーとして働いてもらうことにします。

(と勝手に決めます。)

 

毎日の練習を欠かさなかったことにより、

音楽の本当の楽しみは、表面的な派手さとは無縁の境地にあることを実感し始めました。

多分、このことが今年の一番のお土産じゃないかな。

言葉にしてしまえば、割と単純です。

一つひとつの音を大事にすること、

確実にメロディーを歌うこと、

無駄な音を出さないこと。

そして言葉を大事にすること。

 

音楽のおかげで、元気に断酒ライフを継続できています。

来年もピアノを弾き、歌を歌います。