僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

今年を振り返る 多分その2

飲酒歴40年、断酒歴6年と11か月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、年末恒例第2弾・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

昨日は僕の2022年について、ピアニスト・ヴォーカリストとして振り返りましたが、

今日は一人の大学教員、研究者としての2022年について、振り返ります。

 

定年という名の強制解雇まで残り、2シーズンとなった今年、

学生たちに対して何を語って来たのか、

集大成といえば大袈裟ですが、

これまでを意識しながらの1年間の授業運営でした。

 

今年は何よりも、

昨年、一昨年と続いたリモート講義ではなく、

教室で学生諸君と顔を突き合わせながらの対面講義が復活した年でした。

さすがにレベル64ともなりますと、

100分のライブ講義、かなりこたえます。

でも、若者たちの知的好奇心を刺激するという最も重要なミッションは、

これまで以上にしっかりと果たすことができているという自信はあります。

 

 

この国は、ホンマにダメになりつつある!

僕はこのセリフを、ホンマに心の底から、何度も、学生諸君にぶつけてきました。

主体的に考えること、

自分自身で判断すること、

そして、そうすれば、この国にはまだ未来があること。

恐らく、何人かの若者たちは、

この白髪交じりの、ディアスポラの魂の叫びを受け取ってくれていると信じています。

 

研究者としての僕は、少し早めの引退を決め込みました。

今年は本格的な研究活動は、ほとんど行っていません。

論文も1本も書いていません。

 

地道な学究活動からは退くことにしましたが、

障害者を含む少数者の権利や文化活動に関する発言は、

大学所属の研究者とはまた異なるペースで続けていこうと思っています。

特に今年は、LGBTQ に対する新たな視点を獲得しました。

今後もアルコール使用障害者としての当事者的視点を生かしつつ、

勉強をつづけ、機会を見て発言していこうと思っています。