僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

チェット・ベーカー

飲酒歴40年、断酒歴5年と3カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル62。

本日もリスボンの、先輩に学ぶ・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

チェット・ベーカー Chet Baker 、1929年に生まれ、1988年に亡くなった、

アメリカのジャズ・トランぺッターです。

トランペット奏者であるよりも、

中性的な歌声が印象的なヴォーカリストというイメージの方が一般的かもしれません。

 

僕もチェットのヴォーカルスタイルにはかなり影響を受けていまして、

時々、ライブの際にMCの中で、大津のチョット・ベーカーです、なんて名乗ることもあります。

 

このチェット・ベーカー、ジャズやロックのミュージシャンにはありがちなことですが、

実はドラッグで一度、身を持ち崩しています。

逮捕歴もあります。

 

ところがチェットの見習うべきところは、

見事に復活を果たしている点なんですね。

 

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写真は、ヤクから完全に足を洗い、復活したのちのチェットです。

若く、まだヤクに染まっていないころは、

ジャズ界のジェームス・ディーンと呼ばれるほどのイケメンだったのですが、

復活したのちは、元気になったとはいえ、

やはりかつて薬物に手を出していた名残が、なんとなく顔に現れています。

 

そして何よりもチェットのすごいところは、

外見上はボロボロになってからの復活だったのですが、

復帰後の演奏活動の目覚ましいことなんですね。

 

自身のリーダー・アルバムのみならず、リーダー併記の共演作品や、

他のミュージシャンのサイドメンとしての参加も含め、

多くの CD 制作にかかわっていますし、

その演奏スタイルも、多彩を極めます。

 

広い意味での薬物使用障害者でもあり、

自称、大津のチョット・ベーカーとしては、

やはりこの大先輩の活躍に、大いに学びたいところです。

ミュージシャンも含め、アーティストたるもの、

ネガティブな経験を積んだのちに歳をとってから輝くのが王道でしょう。

 

今日は朝から雨、完璧なヒッキー君生活の中で、

王道ミュージシャンを目指すべく、

午前中は仕事にあてましたが、

昼からは、ピアノと歌の練習に明け暮れました。

 

皆さんも僕も、今日も明日も、厚かましくも謙虚にかつご機嫌さんで、

LWoA Life Without Alcohol 断酒ライフ、継続していきましょう。