僕のワンノートサンバ

断酒ライフを送る元大学教師にしてジャズ・ピアニスト、ヴォーカリスト

相互理解と尊重

飲酒歴40年、断酒歴7年と3カ月、不良初期高齢者、リスボン、レベル64。

本日もリスボンの、今日も舞い上がってます・ノープランブログ、ご訪問ありがとうございます。

 

一月ほど以前のことですが、新しい音楽仲間と知り合ったことを報告しました。

 

類は友を呼ぶ ホンマでしたわ - 僕のワンノートサンバ

 

今日はその新しい仲間、O さんも含めた、4人組でのライブ演奏でした。

古くからの僕の音楽仲間である、ベースの K さん、

ここ3年程、一緒に演奏する機会の多かった、ドラムスの M 君、

そしてピアニストの O さんと、

そしてさらに同じくピアニストの僕という4人編成です。

 

小編成のジャズバンドに、ギターやピアノのように和音の演奏できる楽器奏者が複数いる組み合わせは、

大抵の場合、空中分解を起こします。

二人の和音プレイヤーが他のプレイヤーのバッキングの音空間の取り合いになり、

演奏中に互いにフラストレーションがたまるからです。

 

 

しかし O さんと僕は、互いのプレイスタイルを理解し、尊重し合いながら、

演奏を展開することができます。

今日のライブでは、

ベースの K さんもドラムスの M 君も、そのあたりをしっかりと共有しながら、

自発的かつ創造的な演奏を展開することができました。

 

ドラムスの M 君は、来月から活動の場を東京に移します。

従って今日の組み合わせでの演奏は、

残念なことですが、今日が最後の機会ということになるでしょう。

残念ですが、しかし音楽という表現行為のもっている本質的な一回性を考えれば、

自然な成り行きであり、

そして僕たち4人と、今日のライブ演奏に同席してくれたお客さんたちの記憶には、

しっかりと残ることでしょう。

 

音楽に限らないと思いますが、

一期一会の儚さとそれゆえの意味や素晴らしさを実感しました。

こんなすんげぇことがあるから、人生を簡単に放棄するわけにはいきません。

断酒ライフ、絶対継続あるのみです。